606年前半:   

1日。
まずは今年の新成人の紹介です。





b0057741_20324816.gifジェニー・ファースト(信心深い/コークの翼)※ユーカと双子
b0057741_20332987.gifユーカ・ファースト(奥ゆかしい/無才能)
b0057741_20335254.gifユニコーン・アニストン(信心深い/ジマの力エナの子

ユーカちゃんは、もしベイセルに継承していたら結婚したかったくらいかわいい子なのですが、残念ながら今の時代に無才能。結婚……というか彼氏自体難しいかも……。

ちなみに、この日ボーダン君の娘オロロちゃんが入学でした。

さて、去年、夢だったミスプルトに早々なれてしまい、ミルドレッドは今、目標がない状態。
議長の家に住むことも泡と消えてしまいそうだし、今年は何をして過ごせばいいのか、今のところ何も思いつきません。

ところが、2日。
今年の新年祭で、ミルドレッドはなんとミダD3位にランクインしていました。

b0057741_2062380.gif(え~!)
去年、ミスプルトになった後特に訓練していたわけでもなく、ランクを見てもなかったミルドレッドには寝耳に水な発表。成人2年目で、姉エリンや兄ベイセルよりも早くまさかのリーグ入りです。
ということは、今年から試合があるということ。
やる気が起きないといいつつ、ちょっと忙しくなりそうな予感です。


午後は仕事始め。
バハウルグへ向かうと、ミルドレッドと同じ所属の伯母ミュリエルが、



すっげー変なところに並んでいました(汗)

b0057741_20571611.gif「な、なんでわざわざ私の後ろに立つんですか……?」
b0057741_2085921.gifあたしはここが好きなのよ!
b0057741_2062380.gif(ミュ、ミュリエルお姉ちゃんってば!!)←他人のフリ
前々からちょっと変わってるとは思ってたけど、職場が同じことになって、今更ながらミュリエルお姉ちゃんのそのマイペースっぷりがちょっと恥ずかしいわ!!

と思ったミルドレッドです(笑)

そんなミュリエルは、妹でミルドレッドの母レイチェルと一緒に、今年のミダ杯の出場メンバーになっていましたが、2人とも残念ながら2回戦で負けてしまいました。


さて3日朝。
ミルドレッドが家を出て通りに向かうと、声をかけてこちらへ走ってくる人影がありました。ブリヤンクです。

b0057741_2072626.gif「おはよう、ミルドレッドちゃん。家、近くなったんだね!」
b0057741_2062380.gif「え?」
去年ミルドレッドの母のレイチェルがリムウルグ長になりましたが、ガアチウルグ長にはドラケンとブリヤンクのお母さんのルレジーナさんが就任したらしく、お互いバハ北と区バハ西区の邸宅住まいになって、こうして家の前の通りで顔を合わせるようになったのでした。

b0057741_2072626.gif「久しぶりだね。去年からミルドレッドちゃんあまり見かけなくなっちゃったから……」
b0057741_2062380.gif「そうだった? 毎日仕事行くようにしたからかも。もう学舎にも遊びに行かなくなったし……」
ミルドレッドは、成人直後からちょこちょこ足を向けていた学舎に、去年後半から全然行かなくなってしまいました。去年のエナコン後、ドラケンに気持ちをぶつけてすっかり失恋したつもりになっていたミルドレッドは学舎にはもう用がなくなってしまったのです。
しかし、それをブリヤンクが知るはずもありません。

b0057741_2072626.gif「もしかしてまたドラケンが何か言ったの?」
b0057741_2062380.gif「え……うん、まあ……」
b0057741_2072626.gif「ごめんね、ドラケンは変にプライド高いから、思ってることを素直に言えないんだよ」
ブリヤンクが申し訳なさそうな顔になります。さすがに双子なせいもあって、ブリヤンクはドラケンの性格をよくわかっているよう。議長になると言っていたくらいだし、ドラケンのプライドが高いのもうなずけます。でも、

b0057741_2062380.gif「ブリヤンクが謝ってくれなくても大丈夫よ。そんなふうに優しいと、ドラケンより損しちゃうよ」
b0057741_2072626.gif「……うん、そうかもしれないね。わかってるんだけど」
笑ってそう言ったミルドレッドの言葉に、何を思ったのかちょっと目を伏せてうなずいたブリヤンクは、続けて、

b0057741_2072626.gif「ぼくは、ミルドレッドちゃんが学舎に変わらず顔を見せに来てくれるのは嬉しかったよ。これからも、会ったら声かけていい?」
b0057741_2062380.gif「うん」
b0057741_2072626.gif「良かった。じゃあね」
笑って挨拶をして別れたブリヤンクの後ろ姿を見ながら、議長になる夢を持ってるドラケンはとてもカッコよく見えたけど、でも実際は、あんなふうに優しい相手のほうがいいのかも……と思うミルドレッドです。


その夕方。
ミルドレッドは誰もいない評議会館で、今年の議員が誰なのかを一人でチェックしていました。
そのうち人の気配がして振り返ると……この会議の間を、他の子と覗きに来たらしいドラケンが、残されたのか、入り口に一人で立ってこちらを見ていました。

b0057741_2065278.gif「……えっと……」
振り向いたミルドレッドと視線が合って、何を言えばいいのか戸惑ったような表情になったドラケン。
それはミルドレッドも同様です。

ミルドレッドはこの間、ドラケンに好きと告白して玉砕したみたいなもの。ドラケンにしてみれば色々いっぺんに言われて、困っただろうし、あの時周りも気にせず叫んでしまったことを思い出すと、恥ずかしいのと自分がバカみたいで悔しかった気持ちでいっぱいのミルドレッドも、どうしたらいいのかわからない状態。

b0057741_2062380.gif「……こんにちは。じゃあ、あたし家に帰るから」
ようやくそう言って、ミルドレッドは評議会館を去ろうとしました。ところが、入り口立っているドラケンがどいてくれず、外に出られません。

b0057741_2062380.gif「ちょっと、どいて……」
b0057741_2065278.gif「ミルドレッドさん、あの……この間はごめん。キリアンに連れて行かれちゃって、その後全然会わなくなったから言いそびれて」
b0057741_2062380.gif「も、もういいわよ。通してよ」
ところが、ドラケンは一歩も動いてくれません。

何がしたいの? 気まずくてあたしは早くここから立ち去りたいのに。

ミルドレッドが当惑していると、ドラケンが珍しく思いあぐねたような顔で黙ってミルドレッドを見上げていた末、こう言って来ました。

b0057741_2065278.gif「……あのさ、聞きたいんだけど……」
b0057741_2062380.gif「な、何をよ」
b0057741_2065278.gif「……まだ付き合ってる人いないんだよね?」
去年のミスプルトもミスタープルトも、まだ彼氏彼女なしというのが噂で広がっていて、当のミスプルトのミルドレッドがいまだに誰とも付き合っていないのをドラケンが知っていても、不思議はありません。
でも、ドラケンを引きずっていると思われるのはミルドレッドにはとてもしゃくです。

b0057741_2062380.gif「い、今いい人探しをしてる最中なの。もう関係ないでしょっ」
そう言いながら、早くここから去りたい一心でドラケンの体を押しのけて無理に評議会館から出ようとしたミルドレッド。
ところが、今にも駆け出そうとしたミルドレッドの腕を、ドラケンが急に掴んでこう言って来たのでした。

b0057741_2065278.gif「ミルドレッドさん。来年になっても、ミルドレッドさんがまだ誰とも結婚してなかったら、ぼくにもう1回チャンスをくれる?」
b0057741_2062380.gif「え……」
b0057741_2065278.gif「今度はちゃんと約束するよ。いつかここに連れてくるよ」
誰もいない評議会館に響いたのは、今までのようなつっけんどんさがなくなって、学生の時、議長邸においでよとミルドレッドに笑って言ってくれた時と同じ、あの時の男の子の声です。
あの時と同じように、胸の奥で思わず心臓が跳ね上がるのを感じたミルドレッド。

でも同時に、

な……なんで今さらそんなこというの?

と、ミルドレッドには、ドラケンの言葉の意図がつかめません。

b0057741_2062380.gif「い……今さら何言うの。 あたしに今年誰とも結婚するなって言うの? あ、あたしミスプルトなのに!」
素直に返答が出来なくて思わず声を上ずらせてそう言ったミルドレッドに、ドラケンも真剣な表情でこう返してきました。

b0057741_2065278.gif「そうだよ。だから本当は、ぼくの成人前にミスプルトになって欲しくなかったんだ」
b0057741_2062380.gif「えっ……」

……一瞬沈黙が二人の間に落ちて、そして、次の瞬間その静寂を破ったのは、現議長のケートさんが、自宅に帰るために評議会館へ入って来た足音でした。
議長さんは、議員でもない、大人と子供の二人が、評議会館にいるのを見て不思議そう。

b0057741_2062380.gif「あ……あたし帰るから!」
とっさにそう言って腕を振りほどくと、評議会館を走って後にしたミルドレッド。転びそうなほどのスピードで走って家に帰りながら、ミルドレッドの心臓はバクバクです。

な、何で今さらあんなこと言うの!? ずるい。ドラケンって頭はいいかもしれないけど、こういうことに関してはホントにバカよ!!

息を切らしながら家に着くと、帰ってきていたお母さんが寄って来て、

b0057741_2084239.gif「早く結婚しなさい」
b0057741_2062380.gif「す、するもん。今年中にしてやるわ! 相手まだいないけど!」
b0057741_2084239.gif「ええっ?」
面食らってるお母さんを尻目に、ミルドレッドはそう叫んで自分の部屋に駆け込んだのでした。



さて、そんな状態で、新年早々ミルドレッドの心が全然落ち着かなくなってしまったのにも構わず、やってきたのは翌4日朝、ミルドレッドの初試合の日。

昨日のこともあるし、試合をするようになるなんて思ってなかったこともあり、色々と心の準備が出来ていないまま、ミダ闘技場へ走っていったミルドレッド。
すると闘技場では(ミュリエルを除く)家族全員が応援席に陣取っていました。

b0057741_2062380.gif(み、みんな見に来てるの!? これじゃ勝たないと恥ずかしいじゃない!)
と気を取り直したミルドレッドは見よう見まねで技を繰り出し、



初試合は勝利。


5日の休日をはさんで6日もミルドレッドは試合。

この日はなんとドラケンとブリヤンクのお姉さん、ナターリエさんとの対戦でした。
相手の応援席にはもちろんドラケンがいて、成人2年目でリーグ戦に出ているなんて思っていなかったのか、対戦側のミルドレッドをびっくりしたように見て来ます。

b0057741_2062380.gif(な、何よ、あたしが出てたらいけないわけ? ドラケンのバカバカ!)
ということで、ミルドレッドは思わずありあまる力をナターリエさんにぶつけ、



ナターリエさんを燃やして勝利(笑)

7日。
ミルドレッドは今朝も試合です。
特に試合をしたいわけでもないので、こう毎日闘技場に来いと言われても疲れちゃうわ!と思いつつ、それでもミダ闘技場へ向かったミルドレッド。今日も家族総出で応援に来てくれています。そのおかげか、ミルドレッドは113vs123で勝利。

8日は残念ながら負けてしまいました。
しかし、3勝1敗の成績は、今年初リーグ入りにしてはなかなか。
お母さんも驚いたように声をかけてきます。

b0057741_2084239.gif「ミルドレッド、あんたけっこう強いのねえ」
b0057741_2062380.gif「だ、だって、このやり場のない気持ちをぶつけるのにちょうどいいんだもの!」
b0057741_2084239.gif「? この間といい、何だか年頃の娘の言うことは難しいわね……」



そして11日。
この日、アトリお父さんが19歳になり、とうとう第4段階を迎えました。

 →→ 

#かわいかったアトリ君もついにおじいちゃんになりました。お顔判明の時から見守って来たプレイヤーには、とても感慨深いです。
それにしても相変わらず小顔だなあアトリ君……!

さてさて、年相応の顔になり、最年長の仲間入りを果たしたお父さんは、4段階目の服を着ている自分を鏡で何だか嬉しそうに眺めています。

b0057741_14242029.gif「これでようやく、ぼくもレイチェルさんと同じくらいに見えるかな?」
b0057741_2062380.gif「お父さんったらそんなこと気にしてるの?」
b0057741_14242029.gif「はは……やっぱり、夫婦で釣りあい取れてたいからね。ぼくはお母さんよりちょっと年下だから、いつも先を行くお母さんに追いつけなくて、ずっとそう思って来たんだよ、ミルドレッド」

b0057741_2062380.gif「ふーん。そういうものなの?」
b0057741_14242029.gif「そういうものだよ」
笑ってそう言うお父さんに、年が下ってそういうものなのかしら……と、不思議なミルドレッド。


そしてこの夜、ミルドレッドが家にいると、おーいと駆け込んできた人物がありました。
サフィール君です。

えっ、もしかしてあたし!?

と一瞬ドキリとしたミルドレッドですが、ミルドレッドを素通りし、サフィール君が駆け寄って声をかけたのは、なんとレイチェルお母さん!



そしてお母さんと少し会話して、何事もなく家を去っていったサフィール君。

で、でもこんな時間によその家に来るなんて、

b0057741_2062380.gifもしかしなくてももしかして……!
と思ったミルドレッドと同様、風のように家の中に入ってきて、去って行ってしまったサフィール君を見ていて一抹の不安を感じたらしいお父さんが、お母さんに声をかけました。

b0057741_14242029.gif「レ、レイチェルさん……えっと、あの子……?」
b0057741_2084239.gif「びっくりしたわー、あの子、あたしとデートしたいんだって。あたしのパパに面影が似てる子だったし、あたしがもっと若くて独身だったらねー! あははっ」(悪気なし)
b0057741_14242029.gif「……!!!ガーン…!
せっかくお母さんと並んでもおかしくない年相応の顔になって喜んでたのに、「みんなのアイドル」のお母さんに言い寄ってきた若い全能男性がいたことに、お父さんは心底ショックだったようです(笑)

↓その後

b0057741_14242029.gif「……」(黒渦を頭に浮かべながら、壁に向かって無言で棒立ち)
b0057741_2084239.gif「? アトリったらどうしたのかしらね?」
b0057741_2062380.gif「お父さんって、落ち込んだり心を落ち着けたりしたい時は、よくああやって壁に向かうみたいよ……」
と、とにかく、お母さんはちゃんと断ったんだし、そんなに落ち込まなくてもいいと思うわよお父さん! とその夜ミルドレッドは父を慰めたのでした。

#サフィール君の行動にはプレイヤーもびっくりです(やっぱり女の子が少ないせいと思われる)。でもともかく、全能の異性に言い寄られたらNPCでも不倫しちゃうんじゃないかと思うのですが、サクッと断っていたレイチェルは漢(おとこ)だと感激しました…!いや女だけど。



そんなこんなで、初めてのリーグ試合をこなしたり、その合間に働いていたりしたら、ミルドレッドがいい人探しをする暇もないまま、またたくまに今年も前半を過ぎてしまいました。
もちろん、ミスプルトなので、何人か男性に遊びに行こうと誘われたこともあります。でもけっこう年上だったり、知らない人だったり、それに……ドラケンの言葉が気にかかって、ミルドレッドはうまく首を縦に振れないままでした。

このままだと、来年まで結婚してないかも……その時、果たしてドラケンが本当に来る気があるか、少し怖くもある気がするミルドレッドです。


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※本日まで拍手&メッセージありがとうございました!最近記事がすごい長くてスクロールで戻るのが大変かもということで、今回から記事の下にも拍手のリンクを貼るようにしました↓

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by blue-ground | 2008-12-23 00:00 | 11代目ミルドレッド

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