607年中盤:   

さてさて、長年の想いが叶ってミルドレッドにとっては薔薇色となった日々ですが、周囲でも色々な出来事がありました。



1つは、この年前半、ドラケンとブリヤンクの父親である、

b0057741_18261714.gifリットンさんが亡くなったこと(27歳)。
上に兄と姉がいるドラケン&ブリヤンクは、父親が20歳のときの末の双子で、リットンさんはもう結構な高齢だったのです。

そして、もう一つは10日のコーク杯決勝での出来事。この決勝は、勝ち上がってきたボーダンおじさんと、前回優勝者でシードのレイチェルお母さんとの対戦でした。

今年初めてコークショルグ長に就任し、迎えた年前半の大会がこのコーク杯だったボーダンおじさん。コーク所属で有利なためか、大会を勝ち抜いてきて、初の優勝決定戦に出場することができた上に、奥さんや子供たちが応援に来ているためか、ボーダンおじさんは超~やる気満々



b0057741_13374255.gif「おお……コークショルグ長のオレがコーク杯決勝に出場……!今のオレに何てふさわしい最高の舞台なんだ!!」
b0057741_2084239.gif「ちょっとボーダン、感激するのもいいけど、もう試合始まっ……」
b0057741_13374255.gif「よーしオレはやるぜオレはやるぜ!! レイチェルさん、友達だからって手加減はなしだぜー!!」(←超ハリキリモード)
b0057741_2084239.gif「!? な、なんかデジャヴが……

どごーん

というわけで、いつにも増してコールドランスを駆使してガンガン攻め込んできたボーダンおじさんは、レイチェルお母さんにまさかの勝利!
240vs101という大差で、コーク杯に初の優勝です。


b0057741_13374255.gif「や……やったー!! みんな見てくれ、オレの晴れ姿!!(ガッツポーズ)」
b0057741_2084239.gif「い、異様に張り切ってる時のボーダンには勝てないわ……!!(汗)」
「剣豪」の称号を持つお母さんも、さすがに気合が入った今回のボーダンおじさんには勝てなかったよう。そんなお母さんに閉会式も終わらぬうちに駆け寄ってきたのがミュリエル伯母さん。

ああ、やっぱり姉妹だもの、シードなのにお母さんが決勝戦に敗れちゃって、声をかけなきゃと来てくれたんだわ……とミルドレッドが見ていると、

b0057741_2085921.gif「レイチェル……」
b0057741_2084239.gif「あ……ごめんねお姉ちゃん、負けちゃったわ。せっかくこの大会、あたしのギブル買ってくれてたのにね」
b0057741_2085921.gifそうよ、シードが優勝しなくてどうすんのよ!! あたしが買ったあんたのギブル全部パーよ!」(飛び蹴り)
b0057741_2084239.gif「ええっ? そ、そんなこと言われても負けちゃったものは仕方がないでしょ!!」
b0057741_2062380.gif「きゃーミュリエルお姉ちゃんストップストップ!!」
b0057741_14242029.gif「ふ、二人ともこんなところで姉妹喧嘩はやめてください!」
場外乱闘寸前です(笑)

そして腹の虫が収まらないのか、翌日ミュリエル伯母さんは、アトリお父さんが買い込んでいたボーダンおじさんのギブル×4を一人担いで換金に行ってしまいました(笑)ギブル取られたー!


さて、話は戻って、晴れてドラケンと恋人同士になることが出来たミルドレッド。
断りきれなくてブリヤンクとタラの港に行ってしまったりもしたけれど、やっぱり自分の気持ちに正直になろうと思ったミルドレッドが、一緒にいたいと思った相手はドラケンだったのです。
これから二人で一緒に出かけたりすることが出来ると思うと、ミルドレッドは嬉しくてたまりません。

だってだって、今までずっとそんな日を待ってたんだもの。
ドラケンは会いに来てくれるかしら? これからは、デートもいっぱい出来るのよね!

というわけで、朝、家の前の通りにうきうきしながら出たら、同じくバハ区西のガアチウルグ長邸から出てきたドラケンとばったり会ったミルドレッド。

b0057741_2062380.gif「あ……お、おはようドラケン」
b0057741_18254468.gif「おはよう、ミルドレッドさん」
そう答えてくれたドラケンは、いつもと変わらない様子。
ちょっと拍子抜けしながらミルドレッドが思ったのは、

え、えーと、恋人になったけど、普通に話をすればいいのよね。でもなんか、大人のドラケンと普通に話をするのって初めてな気がして、照れるわ……!!

b0057741_2062380.gif「え、えっと、何やってるの?」
b0057741_18254468.gif「これから仕事に行くんだ」
b0057741_2062380.gif「そ、そう。じゃああの……途中まで一緒に行ってもいい?」
b0057741_18254468.gif「どうぞ」
ドラケンは真面目なので朝から仕事に行くタイプ。今からガアチウルグに向かうようです。ミルドレッドはバハなので、途中までドラケンと向かう方向が同じ。せっかくだから一緒に行きた~い! と、とっさに思ったミルドレッドに、ドラケンはうなずいてくれました。

でも一緒に歩ける距離はとても短くて、すぐバハウルグの前まで来てしまった二人。

あーあ、なんてあっという間なの。せっかく付き合うようになったのに、こんなんじゃなんだか前とあんまり変わらない気がするわ……とため息をつきながら、お別れの挨拶をしたミルドレッド。

b0057741_2062380.gif「じゃあまたね、ドラケン」
b0057741_18254468.gif「うん、じゃあまた……ミルドレッド」
b0057741_2062380.gif「うん……えっ?」
びっくりして思わず彼を見上げたミルドレッドの、きょとんとした視線をまともに受けたドラケンは、

b0057741_18254468.gif「……って、”さん”なしで呼んでもいいかな、これから」
いつもどおり余裕な顔に見えて、不意打ちを食らってちょっと緊張しているようにも見えました。ミルドレッドにとってもそうですが、ドラケンにとってもミルドレッドは初めての彼女なこともあって、どうやって距離を縮めればいいのか手探り状態のよう。

b0057741_2062380.gif「い、いいわよ、そう呼んでも」
動揺を隠してうなずきながら、な、なんか本当に恋人同士みたい……!! と、ミルドレッドもドキドキが止まりません。

こんな、ちょっとしたことがすごく嬉しくて、幸せな気持ちになるなんて、少し前までのミルドレッドは思ってもみませんでした。


じゃ、じゃあ二人でデートに出かけたりすると、きっともっと楽しくて幸せな気持ちになるのかしら?


そんなわけで、次にドラケンとデートの約束をするのをとても心待ちにしていたミルドレッド。
普通、デートのお誘いは仕事の終わった夕方ですが、ドラケンは夕方は遅くまで仕事をしていることが多いので、ミルドレッドは声をかけに来てくれないかと、毎朝家で彼を待っていたのですが……

……

……


ぜ……


b0057741_2062380.gif(全然来な~い!!)

見事に声をかけに来ません!!


なので14日朝、バハ区北にある自宅からミルドレッドは家の前の通りに出て、同じくバハ区西のガアチウルグ長邸宅から通りへちょうど出てきたドラケンを捕まえて声をかけました。

b0057741_2062380.gif「ドラケン! おはよう、何やってるの?」
b0057741_18254468.gif「あ、おはようミルドレッド」


や、やっぱり……


どうもドラケンは、毎日毎朝きっちり仕事に向かっている様子。
そして夕方、ミルドレッドがガアチの火床をこっそり覗きに行ってみると、ドラケンはやっぱり鐘が鳴った後も仕事をしていました。

ちなみにその後の日々も、




まったく来ません。オオオイ!!



あ、あたしはこんなに待ってるのに、もしかしてドラケンとあたしってすごく温度差があるの?
だいたい最初のお誘いだって、あたしがずっと待ってたのに、いっつも仕事をしててなかなか来なかったのに、恋人同士になったあともその調子のつもりなの~!?

勤勉な彼氏がこんなにもお誘いに来ないなんて知らなくて、ミルドレッドはちょっとショックです(笑)


この17日の夜も来なかったので、ま、またこんな遅くまで仕事してるわけ!? とミルドレッドがガアチの火床に向かってみると、



ドラケンはもう家に帰っていたようで、アトリお父さんが一人残って残業していました。

b0057741_14242029.gif「あれ? ミルドレッド、どうしたんだい?」
b0057741_2062380.gif「えっ……あ、あの、そう、お父さんが遅いから迎えに来たのよ」
b0057741_14242029.gif「そうなのかい? 悪いなあ」
というわけで、お父さんと一緒に家に帰ったミルドレッド。ついでに、ミルドレッドはお父さんに聞いてみました。

b0057741_2062380.gif「ねえお父さん、お父さんって付き合ってる時、お母さんのことデートに誘いに行ったりした?」
b0057741_14242029.gif「ぼくが? そうだね、いつもぼくから会いに行ってたなあ」
(※実際、レイチェルからデートに誘ったのは湖デートの時だけです)
b0057741_2062380.gif「そっか……いいなあ。お父さんがお母さんに会いに行ってたんだ」
b0057741_14242029.gif「うん。レイチェルお母さんはあの時リムウルグ長になりたかったらしくて、仕事に忙しそうでなかなか会えなかったからね」
そういえば、お母さんは結婚する前にリムウルグ長になっていたらしいというのを思い出したミルドレッド。あのお母さんがどうしてウルグ長になりたかったのかよくわかりませんが、若くしてウルグ長になるには朝から晩までかなりの仕事をこなさないといけないはず。
ゆくゆくは議長になりたいって言うドラケンも、やっぱり今から仕事を頑張ちゃってるのかしら。
でも!もうちょっと会いに来てくれてもいいんじゃないの? とミルドレッドが思っていると、お父さんは笑いながら、

b0057741_14242029.gif「だから、ぼくのほうからリムまで声をかけに行ったりプレゼントを持って行ったりして、今思うと、付き合ってからも結構レイチェルさんにアピールしてたなあ」
b0057741_2062380.gif「そうなの?」
b0057741_14242029.gif「だって、待ってるだけじゃなかなかレイチェルさんと会えなかったからね」
b0057741_2062380.gif(……待ってるだけじゃ、なかなか会えないかあ……)
まるで、今の自分のことを言われている気がしたミルドレッドは、

せ……せっかくだから、ちょっとはあたしからもアピールしてみようかしら?

と、19日朝、ドラケンにアイテムを持っていってみました。

b0057741_2062380.gif「おはようドラケン」
b0057741_18254468.gif「おはよう、ミルドレッド」
b0057741_2062380.gif「あの、これあたしが作ったの。もらってくれる?」



料理にはあんまり自信がないけど、飲み物なら作れるわ!と、ミルドレッドが持っていったのはデヴォニアン。

b0057741_18254468.gif「あれ……珍しいね。どうしたの?」
b0057741_2062380.gif「え……えっと、そ、そう、議長になるんだったら、鍛えて早くリーグを上がるのも大事でしょ! だから訓練するならこれって思って!」
b0057741_18254468.gif「そう。嬉しいよ、ありがとう」
プレゼントを恋人に受け取ってもらえると、ミルドレッドもやはり嬉しくなってしまいます。

b0057741_2062380.gif「どういたしまして。えっと、どう、最近?」
b0057741_18254468.gif「相変わらず働いてるよ。そういえば、明日はエナコンだね。ミルドレッドもまた出るんだよね?」
ああ、明日は20日、エナコンの日!

このプレゼントで、今日の夕方、デートに誘いに来てくれるようになったりするかしら? と思っていたミルドレッドですが……ミルドレッドは、今年も魅力女王1位にランクインしています。もう3回目にもなるエナコンだし、ミスプルトも成人した年に取ったので出なくてもいいくらいですが、今年はまたちょっと特別な意味で出場したいと思っていました。
それは……

と、目の前のドラケンを見ていたミルドレッドは、以前子供のドラケンが、自分の成人前にエナコンに出て欲しくなかったと言っていたのを思い出して聞いてみました。

b0057741_2062380.gif「あの……ドラケンって、今はあたしがエナコンに出ても平気なの?」
b0057741_18254468.gif「え? ああ、ぼくももう子供じゃないから平気だよ」
b0057741_2062380.gif「そ、そんなものなの。なんだか、ずいぶん余裕になっちゃってない?」
本音を言えば今もイヤだと言って欲しかったミルドレッドがちょっと皮肉を込めてそう言うと、ドラケンは昔を思い出したのかちょっと苦笑しながらこう答えました。

b0057741_18254468.gif「だってあの時はぼくはまだ子供で、どうあがいても何も出来なくてもどかしかったんだけど……」
b0057741_2062380.gif「けど?」
b0057741_18254468.gif「今は、あのミスプルトはぼくの彼女だって堂々と言えるしね」
b0057741_2062380.gif「……!!」

ドラケンにそんなふうに言われたら、ミルドレッドはもう何も言うことが出来ません。

は、早く2回目のデートがした~い! けれど、今日ドラケンにデートに誘ってもらうよりも明日のエナコン優先にしたい気持ちで揺れるミルドレッド。今年は、コンテストに出場する自分にドラケンがちゃんと票を入れに来てくれるかどうか、確認したかったのです。

ああ、エナコンを優先したいけど、なんだか次のデートのチャンスがどんどん先に延びて行っちゃう気がするわ~!


ミルドレッドはジレンマです。結局ドラケンはお誘いにはきませんでした(笑)

20日。
エナコンの日。
この日1位で出場したミルドレッドに、色んな人が投票してくれました。
兄のベイセルや弟のキリアン、アトリお父さんに、ウォルター伯父さん。そして、ドラケンもです。




来てくれないはずはないとは思ってたけど、やっぱり嬉しいミルドレッド。

そして、この人もミルドレッドに一票入れていってくれました。

b0057741_21343037.gif「……あなたに投票します」



それはブリヤンクでした。
……エナコンで投票してくれると言うことは、相手が自分を異性の中で一番好ましいと思っている証拠。
ブリヤンクにとっては、双子の兄の恋人になってしまったミルドレッドが、まだまだ異性の友人の中で一番の位置を占めているのでしょう。

投票にはみんなが殺到して、一人一人と話している時間はほとんどありません。ブリヤンクとは相変わらずバハウルグで会うけれど、言葉を交わすことが少なくなって、彼と面と向かうのが久しぶりだったミルドレッドは、今日、彼が避けずに投票しに来てくれた事に対して、自分が出来る限りの精一杯の笑顔で、お礼を伝えました。


b0057741_2062380.gif「ありがとう、ブリヤンク」
b0057741_21343037.gif「……うん」
ブリヤンクもかすかに笑顔を返してくれたように見えたのは、ミルドレッドにとって都合が良すぎる解釈だったでしょうか。


この年のエナコンの結果は、ミスタープルトが38票のサフィール君、ミスプルトが36票のミルドレッドでした。

さて、陽も落ちてコンテストも終了し、集まった人々も帰宅するか、今夜開かれるシニア杯の試合を観戦にプルト闘技場へとぞろぞろ足を運んで行く頃となりました。
今夜ミスプルトの栄冠に輝いたミルドレッドは、もうエナコンには未練はありません。
来年は、もう出ないことになっているといいな……と願いながら、ミルドレッドも会場を後にし、プルト闘技場へと向かったのでした。



b0057741_2062380.gif「……って、それより、次のデートはいつなの~!?」


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#本日まで拍手&メッセージどうもありがとうございました。
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by blue-ground | 2009-04-07 00:00 | 11代目ミルドレッド

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