558年後半(2):
2006年 01月 18日
デートの場や、その帰り道などに、マードックが色々とプルトの国のことを質問してきます。
「ねえユリイカ、時々見かけるあの白い生き物は何?」
「落し物って、拾っちゃっていいの?」
そのたびに教えてあげるユリイカ。
移住者の彼は、プルトに溶け込もうと頑張っていて、ユリイカの話も良く聞いてくれます。
大人っぽいイアンさんも素敵だけど、友達みたいに話が出来るマードックもいいかもしれない。
まだちょっと心の中では迷い気味ではありますが、ユリイカは彼とのデートも少しずつ楽しくなってきました。
ですが、マードックとは成り行きで付き合うことになったので、ユリイカはやはりまだまだ、
イアンさんにも心が残っています。
ユリイカは、通りを歩いているイアンさんを見かけると目で追ったり、心のどこかで期待をして話しかけたりしてしまうのです。
でも、彼からは決してユリイカに話しかけてきてくれたり、遊びに誘ってくれることはありません。
期待をしては、がっかりし、気を取り直して仕事に向かったり、マードックをデートに誘ったりする毎日です。
その日もまた、通りを歩いているイアンさんを見かけて、ちょっと待ってみたのですが、素通りされてしまいました。
はあ……まあ、しょうがないよね。
溜息をつきながら、ユリイカは気持ちを入れ替えようとマードックの家に向かいます。
マードックはちょうど家にいました。
「ねえ、明日デートしない?」
すると、マードックはユリイカの顔をじっと見つめてから、
「ごめん。用事があるからまた今度」
えっ?
「え、よ、用事?」
「うん。ごめんね」
びっくりしているユリイカの前で、マードックは家のドアを閉めてしまいました。
一応付き合ってるのに、デートを断られちゃった……?
翌朝、ユリイカはもう一度マードックの家に向かいました。明日こそ、用事はないよね……
ところが、ユリイカはまたデートを断られてしまいました。
「な、何で……」
ユリイカはわけがわかりません。
「ホントにわからない?」
「う、うん……」
「だってユリイカ、ぼくをデートに誘いに来る時、いつも笑顔じゃないから」
え……
「何だか、ぼくとはしょうがなく出かけてるみたいだから……無理に誘ってくれなくてもいいよ」
そ、そんなことないのに……でも、それを伝える間もなく、マードックは目の前でドアを閉めてしまいました。
ユリイカは茫然と立ち尽くすしかありません。
出口が、見えなくなって来ています。
#マードックとデートしつつイアンも気にしていたら、マードックからデートを断られるようになってしまいました……。恋人なのに断られたのは7代目にして初めてです。こ、心の迷いを見透かされてるよワーネバNPCに……!!(というかユリイカの魅力が低すぎるのか…??)
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by blue-ground | 2006-01-18 13:10 | 7代目ユリイカ