559年前半:タラの港デートその2
2006年 01月 23日
2日はショルグの新年祭です。
ちょっと気が重いユリイカ。
マードックとも、イアンさんとも同じショルグなのです。
出ないわけには行かないので、ミダショルグへ行くと、何と今年は、
ヴァシリーサおばさんがミダショルグ長でした。
A4位なのですが、1位~3位は皆すでに役職つきかその配偶者で、棚ボタでショルグ長となったようです。
ちなみにヴァシリーサ、積極性が上がり性格が「まさに優等生」に変化していて、に、似合いすぎ……(笑)
対してユリイカは外リーグ9位で、新成人がミダショルグに入ってこなかったこともあり、ショルグ最下位でした。(これでも3Sは現時点で最高レベルなんですが……)
ショルグ新年祭が終わると、今度は仕事始めです。新年祭のあと、ぞろぞろと移動していく人たちの中で、何とマードックの方からユリイカに声をかけてきました。
「話したいことがあるんだ。明日会えない?」
彼のほうから話しかけてくるとは思っていなかったので、ドキッとしながら頷くユリイカ。彼は何だかホッとしたような顔をして、じゃあ明日、と彼の職場のガアチウルグの仕事始めに向かっていきました。
3日。
ユリイカは大通り南で、マードックと落ち合いました。
何を言われるのかな……。ユリイカの胸は不安でいっぱいです。
ですが、タラの港に着くと、マードックがこのあいだはそっけなくしてごめんと切り出しました。
「やっぱり、ユリイカと話が出来なくなるのは寂しいんだ。でもユリイカは他に気になる人がいるみたいだし、ぼくとは最初に言ったように友達でいいから、これからも話をしてくれる?」
移住者のマードックはプルトに身内もいないし、気軽に話が出来る相手がいなくなるのが寂しいようです。ユリイカも、マードックがそう思ってくれていることは嬉しく思います。
でも、話をするだけでいいのかな?
毎朝、彼が挨拶に来てくれたのが嬉しかったのに、そう伝えなかったせいもあってうまく行かなくなったのを思い出します。
自分からちゃんと言わなきゃ、多分いつまでも彼とは友達止まりだ……。
そう気づいたユリイカは、はっきり伝えることにしました。
「友達じゃなくて、またデートしてくれる? マードックのことをもっとよく知りたいの」
ユリイカの言葉に、マードックが驚いています。
「今はちゃんとマードックのことを見たいの。もちろん、マードックがいやならいいけど……」
「……ううん、いやじゃないよ。すごく嬉しいよ」
ユリイカの言葉を聞いて、本当に嬉しそうにマードックはそう答えてくれました。
少し回り道をしたけれど、ようやくお互いをちゃんと見て付き合って行けそうです。
さて、帰り際になり、マードックが不意に声をかけてきました。
「ねえ、ユリイカ」
「何?」
「えーっと……」
彼は一瞬ためらってから、くるっとユリイカのほうを向いて、
「手を、握ってもいいかな?」
ストレートすぎて、今度はユリイカがびっくりする番です。
でもここでも、自分がどうしたいのか、はっきり言わなくちゃ。
「うん、いいわよ」
そう答えると、マードックはちょっと照れながら、でもしっかりと握ってくれました。
そして二人は初めて、手を繋いで帰ったのでした。
#ユリイカの記録もようやく2年目です。
1代分を3ヶ月くらいで書くのが理想なのですが、この分だとどうかなあ……。(アルバートの日記はNPCが好きすぎて時間かけすぎた……)
それから、ユリイカ1年目の記事に対して拍手&コメントしていただいた方々、どもうありがとうございました!
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by blue-ground | 2006-01-23 20:59 | 7代目ユリイカ