563年後半(2):
2006年 03月 29日
双子の2歳の誕生日。
巫女さんが2歳の誕生日のプレゼントに「ミニカラの箱」を2つ持ってきてくれました。ですがたまたま息子たちは家におらず、巫女さんはプレゼントを絨毯の上に置いて帰ってしまいました。
その後、帰宅した息子たち。
「あっ、プレゼントだー!」
先に気づいたヴィクトールが、ミニカラの箱に飛びつきます。
そのまま夜が明け、ヴィクトールはミニカラの箱を2つとも持って遊びに行ってしまいました。
「こ、こらヴィクトール! 待ちなさーい」
1つはユージィンのでしょ! とユリイカ、追いかけます。
国中を駆け回り、案の定途中で疲労してミニカラの箱を落っことすヴィクトール。ユリイカは間一髪でそれを回収。そして家に帰って、無事、ユージィンに渡すことができたのでした。
全く、ヴィクトールには困ったもんだわ……。
それにしても、元気な息子の後を一日中走って追いかけて、ユリイカはへろへろです。
「ダ、ダイエットになったかも……(ぜぇぜぇ)」(←?)
そしてこの日、
ミンメイちゃん&キヨカズ君夫婦の去年生まれた第一子、アーラーちゃん(女の子)の顔が判明したのですが……
↓これ
こ…
これはミンメイ2号ー!!
ま、まるでコピーです……!(同じ顔グラ)
まさか魅力高くないよね……?
28日。
今日は仕事納めの日。
ユリイカはマードックと夫婦二人でバハウルグに向かいました。心なしか浮き立って見えるマードック。
実は、マードック、今年すごく働いているのです。
福音のカマで1028ポイントの仕事ポイント。そこまでいい仕事道具を使っているわけでもないのに1000ポイント超えなんて、PC並みの勤勉さです。
毎日毎日、すごく頑張って働いてたものね。もしかしたら、仕事のメダルをもらえるかも。
ユリイカもそう思いながら、仕事納めの場に着きました。
まずは今年の収穫高と所属人員数の発表。そしていよいよ、仕事のメダルの受賞者の発表です。
しかし……仕事のメダルを受け取ったのは、バハウルグ長のヤーボさんでした。
「あれ……頑張ったんだけどな……」
発表を聞いて、マードックがちょっと肩を落としたのがユリイカの目に入りました。
残念だったけど、仕方ないわよ。ウルグ長さんは勤勉なんだし、最高ランクの仕事道具を使ってるんだし。
とユリイカが思いつつ、気になってヤーボさんに話しかけて仕事ポイントを調べたところ……何と1031ポイント。
あぁ!! マードック、惜しい、惜しいわー! 3ポイント差!!
どうやらほんの僅かの差で、メダルに届かなかったようです。
家に帰ると、マードックが珍しく落ち込んでいて、子供たちに声をかけられても上の空。
メダルももらえなかったし、移住してきて頑張ってきたけど、結局今のところ、仕事でも武術でもまだ何も成し遂げていないのと同じことだと彼は思っている様子。子供たちに「お父さんみたいになる」といわれて仕事に張り切っていただけに、今回の件が彼には裏目に出てしまったようです。
「大丈夫よ、仕事のメダルはまだまだチャンスはあるんだし」
「うん。……でも、今初めて本当に、ユリイカがミスプルトになれなかった時の気持ちがわかるよ」
「確かにあの時には私の気持ちはわかってなかったかもしれないけど、でも、私が頑張ってたってことはちゃんとわかっててくれたんでしょ?」
「うん」
「私も、マードックがすごく頑張ってたことはわかってるから」
マードックはそれを聞いて、ちょっと間をおいた後、笑いながら、
「ぼく、ユリイカと結婚して良かったなあって思うよ」
「あ、あら、そう?」
いつも彼に励まされているので、今度はユリイカが彼を励ます番でしたが、果たして彼はユリイカの言葉で元気になってくれたのでしょうか?
でも翌日からまた、いつも通りに子供たちの相手をするようになった夫を見て、ユリイカは胸を撫で下ろしたのでした。
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by blue-ground | 2006-03-29 21:14 | 7代目ユリイカ