582年前半(1):   

1日。
今年の武術大会はミダ杯です。



クラリッサの父ヴィクトールとノズルさんが二人とも、出場者に選ばれていました。
ヴィクトールは前回シードで出場していましたが、負けてしまったので、再び1回戦からの出場です。ノズルさんは初出場なので、当然1回戦から。
ということは、二人が勝ち抜けば、決勝まで待たなくても今度こそ二人の対戦を見られるかも……!
ちょっと期待するクラリッサです。

2日。
今日はショルグ新年祭。
しかしこの朝、

b0057741_19592756.gifクラリッサの祖父マードックの危篤の知らせが入ってきました。
マードックは去年の24日にやもめのまま31歳になっていたので、無理もありません。
クラリッサがミダショルグ邸へお見舞いに行くと、マードックはミダナァムというのもあるのでしょうが、ものすごくたくさんの人がお見舞いに訪れていました。その中にはイアンもいました。(イアンもミダ所属)
お見舞い客に混じって傍に行き、クラリッサが具合を尋ねると、もう起き上がる力もないくらい震えているのに、心配をかけてごめんねとマードックは答えてくれました。
最後まで優しいおじいちゃん。明日の朝がやって来ると、この優しい祖父も遠いワクトの元に旅立ってしまうでしょう。

b0057741_1630856.gif「おじいちゃん、大好きよ」
お別れの言葉と涙の代わりにそうささやいて、クラリッサはベッドに横たわっている祖父の頬にそっとキスをすると、ミダショルグ邸を後にしたのでした。

その後、コークショルグの新年祭へ向かったクラリッサ。開始には何とか間に合いました。
そして今年のリーグ順位の発表で、クラリッサはショルグ長の夫に名前を読み上げられました。去年、先にリーグ入りした従妹のポーラちゃんに刺激されて、少しずつ訓練をしていたおかげでDリーグ4位に入っていたのです。
今年はクラリッサにも試合があることになります。頑張るわ~!

午後はバハウルグで仕事始めです。
ヌーノさんを見かけたので声をかけると、

b0057741_15401773.gif「今度試合があるんだ。応援してね」
(※13歳を超えました)
とのこと。
ヌーノさんも今年リーグ入りして、ミダD5位になっていたのでした。クラリッサも明日から試合です。
お互い頑張りましょう! とクラリッサは彼と声を掛け合ったのでした。

3日。
昨日危篤となり、今朝ワクトの元に召されたマードックの葬儀が執り行われました。

b0057741_19592756.gif享年31歳、リム3位(13687ポイント)、Bリーグ1位、150/92/119、46勝37敗4KO7連勝。
23、4歳くらいで妻のユリイカ(7代目PC)を亡くしてしまったので、出来れば再婚して欲しかったのですが、うまく行きませんでした。(恋人できず)
NPCにも関わらず、彼の行動は素で「天然ボケ」という感じで(詳細は7・8代目プレイ日記参照)、本人はいたって真面目なんでしょうが、プレイしながら何度もツッコまずにはいられませんでした。あとは、記事にはあまり書いてませんが、何故かよく身内(ヴィクトールやらユージィンやら孫やら、クラリッサの結婚後はノズル君まで)に声をかけに行く人でした。

彼は地元民ではなく自作移住者だったと言うせいか、亡くなってもあまり悲しくありません。それよりも、今までありがとう~!という感謝の気持ちのほうが強いです。
ワクトの元でユリイカと仲良くね!

さて、葬儀後の午後は、クラリッサの初のリーグ戦でした。
だ、誰と対戦するのかしら? とコーク闘技場へ駆け込む前に、クラリッサが緊張しながら対戦表を見たところ、相手はなんと

b0057741_16135789.gifユージィン伯父さん!
クラリッサの父ヴィクトールの双子の兄、ヴィクトールと全く同じ顔グラなので、反転版を使用します

しかし、ミダナァムであるマードックが今朝亡くなったため、長男で次期ミダナァムだったユージィン伯父さんはナァム継承式に出席するため、試合場には来ませんでした。よって、クラリッサの初試合は不戦勝
しかも、応援に誰も来ず、初試合に対戦相手も応援もいなくて、闘技場に審判と二人きり。
さ、寂しすぎるわ!!

#コーク所属のユージィンは、ヴィクトールと違ってずーっと外リーグで、やっと去年Dリーグ入りを果たしていたのですが、この日ミダナァム就任と同時に強制的にミダに移動。残りのコークリーグ戦は無しになって、また外リーグから出発になりました。ちょっと可哀相(汗)

4日。
今日もクラリッサは試合です。
対戦相手は、

b0057741_11443795.gifユージィン伯父さんの奥さん、リーナさん。
ところが、午後の試合だったからか、リーナさんは遅刻して闘技場に現れて、またもやクラリッサの不戦勝。
今日はノヴァお母さんが試合を見に来てくれていました。

b0057741_19582223.gif「あら、2勝もしてるの? すごいじゃない」
b0057741_1630856.gif「でも2勝したけど、1回も戦ってないの」
少ししてから、ヴィクトールも応援にやってきましたが、普通ならまだ試合中の時間なのに終わっているのを不思議に思った様子。

b0057741_13541777.gif「あれ? 試合はどうしたんだ?」
b0057741_1630856.gif「不戦勝なの~」

両親と並んでコーク闘技場を出たところ、兄のリヒトがてくてくとこちらに向かってやってくるので声をかけると、

b0057741_1914118.gif「クラリッサの応援に行くところなんだ」
b0057741_1630856.gif「お、遅いわよお兄ちゃん! もう終わっちゃったわ!対戦相手いなかったけど!
ノズルさんは応援に来なかったのですが、それもそのはず、今夜は彼のミダ杯の1回戦。
夜、クラリッサも応援にプルト闘技場へ行ったところ、あらら、こちらも対戦相手のブリューマさんが遅刻して不戦勝に! 思わぬ1回戦突破となったのでした。

5日。
この朝、

b0057741_11443795.gifリーナさんが危篤になりました。
知らせを聞いて驚くクラリッサ。
リーナさんはまだ19歳で、危篤になるにはあまりにも早すぎるのです。
でも、思い当たる節はあります。
昨日、だから、試合に遅刻していたのかもしれません。 彼女は、疲れて時間までに闘技場にたどり着けなかったのかもしれません。

翌日、リーナさんの葬儀が行われました。親戚に当たるので、クラリッサも家族と一緒に参列です。ユージィン伯父さんやポーラちゃんが、とても落ち込んでいるのを、家族で慰めたのでした。

その夜、ノズルさんが何だか暗い顔でした。
やっぱり、昔好きだった人がこんなに早く亡くなったらちょっとショックよね……と今夜は夫をそっとしておこうと思ったクラリッサ。
そして、うまく眠れない様子の彼が、起きたり眠ったりを繰り返しながら、明け方に夢うつつでポツリと呟いた言葉は、

b0057741_94877.gif「マリリンも19歳だったんだ……」
クラリッサは、彼から亡くなった奥さんのことをほとんど聞いたことがありません。気を遣ってくれているのかもしれないし、思い出は胸にしまっておきたいのかもしれないし、結婚生活があまりにも短くて、語れるほど思い出がないのかもしれません。しかし今日、リーナさんが19歳で亡くなったことが、彼女の姉でもあり、4年前に同じ年齢で亡くなってしまった彼の前の奥さんであるマリリンさんのことを彼に思い出させた様子。
おじいちゃんのように天寿を全うして亡くなるのなら、送る側も笑顔で送り出せるけど、彼のようにある日いきなり大切な人を失ったのは、きっととても辛いことだったに違いありません。

彼は半分寝ているような緩慢な動作で、クラリッサの腕を手探りでつかみながら、

b0057741_94877.gif「お前はオレが急にいなくなっても大丈夫だよな……? 子供も一人いるし……」
彼も19歳(リーナさんと同級生)。まだ成人して数年しか経っていないクラリッサと違って、突然ワクトのお迎えが来ることが、他人事ではない年齢です。
クラリッサは、起きているのか眠っているのか定かではないけれど、確かに不安がっている彼の隣で、懸命に囁きました。

b0057741_1630856.gif「大丈夫、子供が生まれたらあと3年半は寿命があるって言うでしょう?」
b0057741_94877.gif「うん」
b0057741_1630856.gif「この間、アリエルが生まれたばっかりじゃないですか」
b0057741_94877.gif「うん……」
彼は本当に聞いているのかどうかわかりませんが、クラリッサの言葉にうなずいています。
それに……それに、彼にはまだ伝えていませんでしたが、今年後半、次の子供も生まれるのです。

でもそれを伝える前に、安心したのか、クラリッサの腕を掴んだまま、ノズルさんはまた眠ってしまったのでした。


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by blue-ground | 2007-01-30 21:53 | 9代目クラリッサ

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