583年後半(2):   

29日。
ウルグ長選の日です。



クラリッサの所属するバハウルグでは、ウルグ長候補の中に何と

b0057741_15401773.gifヌーノさん(16歳)が入っています。
実はヌーノさんは、これで3回目の立候補。
数年前から、未亡人のリムウルグ長が他ウルグからどんどん人を引き抜いてしまい、バハとガアチの人員が少なくなっていて、こつこつ仕事をしているヌーノさんが仕事ポイント5000ポイント程ながら、3年前からバハ3位に入っているのです。(ちなみにクラリッサは3000ポイントほどで9位)

しかし、上位二人が、どちらも1万ポイントほどなので、ほとんどの人がそっちに投票してしまい、ヌーノさんは毎年立っているだけ(笑)
クラリッサは、エナコンで0票になりそうなのが悲しかった経験があるので、毎年ヌーノさんに投票しています。今年も投票。

b0057741_1630856.gif「ヌーノさん! 頑張ってくださいね」
b0057741_15401773.gif「身内票だったら入れなくってもいいよ、クラリッサちゃん」
ヌーノさんは謙遜しています。でもクラリッサが彼に入れるのは、上の理由以外に、ウルグ上位の人員が軒並み転職してしまった後のバハウルグの中で、もっと年上の人もいるのに、彼が若いながら3位に入るほど勤勉に仕事をしている人だと言うことも評価した上でだから。
ヌーノさんなら、いつか本当にバハウルグ長になれるかもしれません。

b0057741_15401773.gif「でも上位の人は移住者さんもいるから、ぼくはあと10年は確実にここに突っ立ってるだけだね※移住者さんは寿命が長い
b0057741_1630856.gif「そ、そうですね……」
ヌーノさんはやっぱり現実的だわ……。それでも毎年立候補に向かってしまうのは真面目だから(笑)

結局、ウルグ長にはウルグ1位のイリューシンさんが選ばれました。

さて、今日は夕方から出産準備。
さすがに大晦日だし、この日に子供が生まれることは覚えていたので、クラリッサは今回は忘れることもなく夕方から家にいました。
家族もみんな家にいて、出産を間近に控えて、大きなお腹を抱えて落ち着かないクラリッサを見守ってくれます。
見守って……

b0057741_16123970.gifb0057741_17595410.gif「弟かな? 妹かな~?(ワクワク)」
b0057741_17593217.gif(ドドド…とクラリッサの傍にやって来て)「いまだ! りゅうてきこうは~!!」(ドカッ)
b0057741_1630856.gif「きゃあああ」
b0057741_94877.gif「(さすがにマズイだろ!!)こら!!」(ミュリエル羽交い締め)
b0057741_1630856.gif「ノ、ノズルさん! ちょっとそれは乱暴なんじゃ……」
b0057741_17593217.gif「キャ~! キャー!」
……羽交い締めにされても、ミュリエルはお父さんに遊んでもらっていると勘違いして喜んでいます。
そんなこんなで(?)、出産というイベントにはしゃいでいる子供たちをなだめすかすのに精一杯で、ノズルさんはクラリッサに声をかける暇もない様子。でも、みんなが家にいてくれるだけでクラリッサは安心です。
やがて巫女さんもやって来て、30日夜中、産まれた次の子供は女の子でした!
娘たちの名前はそろえたくて、クラリッサは夫と、レイチェルと名づけました。

そして出た! 娘なのにまた、ミュリエルに続いて「ワルガキ」です(汗)
どうやって育てよう!? ちょっと頭の痛いクラリッサ。
でも、可愛い娘であることに違いはありません。

出産から一夜明けた朝になると、お祝いのお客さんがたくさんやって来ました。
もちろんクラリッサの両親もです。
クラリッサの父のヴィクトールがレイチェルをあやしながら、ノズルさんに感慨深げに話しかけています。

b0057741_13541777.gif「お前が4児の父親になるとはなあ……しかもオレの娘と まあ、お前たちなりにうまくやってるようだし、これからはしっかり働けよ」
b0057741_94877.gif「いや、オレ最近働いてるんだけどさ……」
b0057741_13541777.gif「何だ?」
b0057741_94877.gif「ちまちま働くより、武術大会の優勝賞金と賞品のほうがよっぽど稼げる気がするんだけど」
b0057741_13541777.gif「そ、そういうことは一度でも優勝してから言え!! 大体またショルグ長になれなかっただろ!
そう、この日は新しく来年のショルグ長が決まる日だったのですが、ノズルさんは今年も2勝2敗とちょっと成績が振るわず、A3位でコークショルグ長の座には返り咲けなかったのです。
ヴィクトールに言われて悔しかったのか、出産のお祝い客が次々と来る中、訓練グッズを買い込みに行ったノズルさん。しかも高いものばかり買い込み、この日出たお給料で1000プゥ近く持っていたのに、あっという間に所持金が200プゥです。そして彼はそのまま訓練へ行ってしまいました。


さて、お祝い客が一段落した頃、クラリッサは双子のウォルターとミュリエルを呼び寄せました。

b0057741_1630856.gif「ねえ、ウォルター、ミュリエル」
b0057741_17595410.gifb0057741_17593217.gif「なーに?」
b0057741_1630856.gif「お母さん、レイチェルの面倒を見なきゃいけないの。だから、代わりにお使いに行ってくれる?」
b0057741_17595410.gifb0057741_17593217.gif「うん、いいよ」
先日は失敗しましたが、二人とも今日のお使い依頼は聞き分け良く応じてくれました。ということでミュリエルにはモムソルを、ウォルターには塩を買ってきてもらうことにしたクラリッサ。

#先日拍手返信のほうで書いたお返事とかぶるのですが、500プゥあるのにウォルターにお使いが頼めなかったと前回記事で書いたところ、「お使い頼めるのは午前中だけのようです」と拍手で情報を頂きました。(ありがとうございます!) し、知らなかった!! でも確かにそれっぽいです。だから昼をはさんで子供の片方にはセリフが出て片方には出ないなんてことが起きたのですね!

産まれたばかりのレイチェルをあやしながら、クラリッサが大丈夫かな? と二人の帰りを待っていたところ、先にウォルターが走って帰ってきました。
ところが、帰ってきたウォルターは何故か下を向いてもじもじしています。見ると、手には買ってきたはずのアイテムを持っていません。

b0057741_17595410.gif「お使いの品物、落としちゃった……」
どうやら、疲れてどこかに落としてきてしまったようです。以前、上の娘のアリエルにお使いを頼んだ時は、当時住んでいたリム区北のコークショルグ長邸の区画の隣がヤーノ市場で、ちゃんと買って帰ってこれたのですが、今住んでいるガアチ区の家は、お使いの道のりとしては子供の足には大変だった様子。仕方がありません。

b0057741_1630856.gif「ちょっと遠かった? 次は、ちゃんとするのよ」
と息子を慰めていると、今度はミュリエルが駆け込んできました。

b0057741_17593217.gif「お母さん、買って来たよ!」
ミュリエルは得意げにモムソルを差し出してきました。
この子はちゃんと買って帰って来たのね! とクラリッサが娘を褒めようとすると……あれ? ミュリエルは塩も持っています。ウォルターが落とした塩を、後から家に向かっていたミュリエルが拾って帰って来てくれたみたいです。

b0057741_17593217.gif「ウォルターったら、おかいものも出来ないなんてダメね!!」
b0057741_17595410.gif「えーん……」
b0057741_1630856.gif「こ、こらミュリエルったら」
ちょっと気弱なウォルターは、兄なのに双子の妹のミュリエルに押され気味。
何だかこれで、この双子の力関係が決まったような気がするクラリッサです。


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by blue-ground | 2007-02-28 17:34 | 9代目クラリッサ

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