586年前半(2)
2007年 04月 20日
ケイトリン・ザウバーさんが30歳でお亡くなりになりました。
生涯独身で子供がなく、メイン国最後のザウバー姓の方でした。そして葬儀で発表された彼女の生涯の仕事ポイントは、30歳にして270。
ケイトリンさんは「超ワイルド」だったこともあるのですが、恋人が出来ないNPCはずっといい人探しをするせいで、仕事ポイントは全然稼げなかったようです……。
ザウバーと言えば、クラリッサ(というかPC一家)の1系顔は元を辿れば、
5代目エセルバートの奥さんファイディメの
曾祖母、ハーティ・ザウバーさんからの遺伝になります。
(↓左から順にファイディメ→その母ヴァレリー→その父ショウキ→その母ハーティ。各配偶者は1系以外)
それと、ザウバー姓はこのケイトリンさんで途絶えてしまったのですが、、元ミウラ28国のこのメイン国では、「ハンマー」・「セラデス」・「テラソン」の初期地元民姓も細々と続いています。もうすぐプレイ開始100年になりますが、システム移住者姓に押されつつ、よくぞ残ったものです。
さて、今年のコーク杯。
3日の1回戦、7日の2回戦ともノズルさんは対戦相手をコールドランスのKOで降して勝ち進み、9日、
マイクさんとの3回戦でも、203vs33で勝利。
決勝戦進出決定となりました。
この日は朝に、
クラリッサもCリーグ第1戦があり、
同じコークCリーグの姉のエリカとの試合。
よいしょ、よいしょ! とクラリッサはブレイズソードを決め、姉に勝利です。
「ふぅ……クラリッサも結構やるわねえ」
「だって、ショルグ長の旦那様に遅れをとっていられないんだもの!」
というわけで、この後もクラリッサは善戦し、今年のリーグ戦績は3勝1敗でした。
そして10日の決勝。
とうとう、
ノズルさんとヴィクトールの2回目の対決です。
決勝戦に大勢の人が詰め掛ける中、クラリッサもプルト闘技場へ向かいました。
4人の子供たちは皆、ノズルさん側の前の席に陣取って、父親を応援です。
ヴィクトールはピークを過ぎてほぼ10年経っていますが、3Sは結構あり172/104/133、ノズルさんは154/150/147。バランス差はありますが、レベル的には互角です。
前回優勝者のヴィクトールお父さんに勝って優勝したいと言うノズルさんに、またノズルさんに負けるなんてとんでもないと思ってるはずのヴィクトールお父さん。
二人ともコークの最高技のコールドランスを取得していて、前回の初対決の時も、ミダ杯にもかかわらずしょっぱなからお互いコールドランスで攻撃しあっていたのを思い出したクラリッサ。
今回はコーク杯だし、このコークの大技を決めたほうが勝つんじゃないかしら……ああ、じゃあ、先に決めるのはどっち……!?
クラリッサがそう固唾を呑んでドキドキと見守っているうちに、鐘が鳴り決勝開始となりました。二人はいきなり、
「ステップブロウ! ステップブロウ!!」(どごーんどごーん)
「何の、オーラナックル!!」(どごーん)
え~!!
コーク杯でお互いコールドランス持ってるのに、何故かジマ技を連発する二人!!もーミダ杯の時と言いあんた達よくわかんないよ!!
そして結局、攻撃連発でヴィクトールが疲労したところに、すかさずノズルさんがコーク技のブレイズソードを叩き込んで2倍のポイントを奪取し、結果、94vs34で、ノズルさんの勝ち!
「やった! 疲労に持ち込む作戦通りだ!!(はぁはぁ)」
「ゆ、油断した……!(汗)ぜぇぜぇ」
ノズルさんはこの決勝をうまく作戦通りに(?)運んだようで、とうとう、1回戦から相手と全て対戦して勝ち抜き、前回優勝のヴィクトールも倒して、実力でコーク杯の優勝者となったのでした。
壇上で改めて優勝者として紹介され、観客の声援と喝采に迎えられてとても誇らしげなノズルさん。その後ろで惜しみなく彼に拍手を送っているお父さんの姿が、クラリッサには見えました。
やがて壇上から降りてきた夫に、お祝いを言いに子供たちと駆け寄ったクラリッサ。
するとノズルさんは笑って腕を広げて、クラリッサを抱きしめてくれました。人前でそんな愛情表現をされたことがなかったので、クラリッサは少し恥ずかしいながらもとても嬉しくて、同じように彼を抱き返しました。彼の体から伝わってきたのは、疲労と、嬉しさと、そして深い満足感です。
「おめでとうございます。これで、目標を達成しましたね」
ささやくクラリッサに、
「うん。でもオレは、まだ他の大会でも勝ちたいんだ」
そう答えるノズルさん。彼にとっては、ようやく、一つの目標を超えただけにすぎないようです。
しばらくしてから、ああ、お父さんにもお疲れさまを言わなくちゃ……とクラリッサがぞろぞろ帰る観客の中で辺りを見回すと、お父さんとノヴァお母さんが一緒に帰ろうとしています。そちらへ向かうと、二人が話しているのが聞こえました。
「オレもそろそろ大会は引退時かな……」
「あら、どうしたの、そんなこと言って。まだやれるわよ」
「うん。でも最近は下も育ってきて、なかなか勝ち抜けないんだよな……」
確かに最近の武術大会では、ヴィクトールは負け越しが多くなってきています。そんなお父さんに、お母さんがにっこり笑いかけて、
「そんな弱気にならなくても、出られるうちは1回戦からでも頑張りましょうよ。そしていつか、今度は私と大会で対戦しましょ!」
ノヴァは以前Aリーグに入ったものの、少しリーグ戦績が低迷して今Bリーグ4位にまで落ちてしまっているのですが、まだまだ、Aリーグに返り咲く気は充分、大会に再出場する気も充分のようです。
ノヴァの明るさに、疲れていた顔をほころばせたヴィクトール。
ああ、きっと、お父さんにはクラリッサの言葉は必要なさそうね……
そう思ったクラリッサは、両親には声をかけずに、そっと回れ右をして、夫と子供たちのところへ戻りました。
今晩の決勝の結果で、ノズルさんがヴィクトールに対し2度目の勝利、そして優勝と、ノズルさん優位で二人の勝負はいったんついたように見えましたが、この翌年、みたび、そして最後の対決をすることになります。
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#本日まで、拍手&メッセージ等々ありがとうございました!
ちなみに私もノズル君の「ミスタープルト!!」にはひっくり返りました。きっと、なればモテると思ってたんだろうな…(リーナさんとかに)で、なれなくて、成人後に夢をショルグ長へ鞍替え
by blue-ground | 2007-04-20 21:31 | 9代目クラリッサ