588年前半(1):   

1日。
今年はクラリッサの第一子のアリエルが成人です。



無事成人式を終えたアリエルの性格は、「物静か」でした。(赤はプラス、青はマイナスを表します)

b0057741_17394756.gif積極性 ****
勤勉性 **
優しさ  **

すごく珍しい性格になっちゃったなあ。でも雰囲気とかピッタリです。つーかものすごい美人なんですけど…!!
選んだ所属はミダ/ガアチ。父親と同じ職場です。

b0057741_17394756.gif「お母さんの代わりに、お父さんがちゃんと仕事をしてるか見ててあげるわね」
b0057741_1231218.gif「ちゃんとやってるぞ!」
※実際は最近訓練にかまけて仕事をサボリ気味

同じく成人したクラリッサの妹のジョリーンは

b0057741_1740724.gif←「きちょうめん」所属はアリエルと同じミダ/ガアチ。
父のヴィクトールにそっくりです。(前ヴィクトールもこの性格だったことがある)

b0057741_13541777.gif「何とか、娘の晴れ姿を見られたな……」
お父さんは、年を取って出来た末娘の成人式に議長として出席し、無事晴れ姿を見届けることが出来て、とても嬉しそう。
しかし何故か、本当に心の底から良かったと思っているように見えて、不思議に思ったクラリッサ。

今年はその他、

b0057741_12121878.gifクラリッサの従妹ポーラちゃんの娘、ミーシャちゃんも成人でした。(首席)
旦那さん似の2系さんです…
そして今年はミダ杯があります。
前回優勝のノズルさん以外にも、何と、ヴィクトールやノヴァも出場者になっています。ノズルさんはシードの出場、ヴィクトールとノヴァは何と3日の1回戦で対戦。
トーナメント表を見たクラリッサはびっくりです。
お父さんも、引退時とか言っていたりもしてたけど、まだまだ大会に出られるじゃない!

b0057741_1224968.gif「お父さんかお母さんが、ノズルさんと対決するかもしれませんね」
b0057741_1231218.gif「ん? ああ……」
クラリッサの言葉に、何故かノズルさんは少し歯切れの悪そうな様子。どうしたのかしら? クラリッサがそう思っていると、評議会館から出てきたお父さんを見かけて、ノズルさんは何かを話しに行っていました。

2日。
この朝、

b0057741_14211169.gifキクさんが危篤になったという知らせが届きました。
やっぱり……昨年末、彼女に危篤の兆候が出ていたのをクラリッサは見てしまったので、もしかしたらと思っていたのですが、意外に早くその時が来てしまいました。
キクさんはまだ20歳なのに……同じ年のヌーノさんもきっと、とても辛いでしょう。
クラリッサは新年祭後、ヌーノさんのお宅へお見舞いに行きました。

3日。
今日はキクさんの葬儀があります。
天使ウィンドウに知らされるまでもなく、クラリッサが明け方から準備していると、夜が明けて来た通知は2つ。
それは、キクさんの葬儀の知らせと……そして、評議会館邸でヴィクトールが危篤というものでした。

……えっ。
今なんて……?
知らせを聞いて固まってしまったクラリッサの手を、

b0057741_1231218.gif「行くぞ」
とノズルさんが引っ張って、家の外へ連れ出します。
クラリッサは何だか夢の中を歩いているような気持ちで、夫に手を引っ張られたまま、家を出て評議会館へ歩いて行きました。
評議会館邸では、議長の危篤ということで、たくさんのお見舞い客が訪れていました。その人ごみの中を、父の傍へ近づいたクラリッサ。
昨日まで元気に見えたお父さんは、確かに危篤の床について、ベッドで震えています。

全然気づかなかった……!
もしかして、去年の年末にリーグ戦で3敗してたのは、疲労のせいだったの? 

お母さんの4勝に気を取られてまったく気づかなかったのですが、お父さんがそれだけ負け越しているなんて、よく考えるとちょっとおかしかったはずなのです。
思いもかけない出来事に動揺しているクラリッサとは反対に、ノズルさんは落ち着いています。クラリッサが去年の両親のリーグ戦績を話していた時に、お父さんの戦績が珍しく1勝3敗と聞いて、彼には何となくわかっていたのかもしれません。

お父さんにお見舞いの声をかけた後、ノズルさんは仕事へ出かけていきました。クラリッサはキクさんの葬儀に出た後、もう一度、評議会館邸の父の傍に行きました。
お昼過ぎの議長邸ではお見舞い客は皆帰ってしまっていて、父と二人だけです。ヴィクトールはようやく少し落ち着いたように見えて、眠ってしまったよう。
危篤の父と二人きりで取り残されて、クラリッサは急に不安を覚えました。

そして……クラリッサは評議会館邸を出て、ガアチウルグへ向かいました。ガアチで働いていたノズルさんは、気づくとクラリッサが自分の傍まで来ているのに驚いた様子。クラリッサが、彼が働いているかどうかガアチまで覗きに来ることはあっても、すぐ傍までやって来ることは今までめったになかったからです。
彼は採掘していた手を止めて、

b0057741_1231218.gif「どうしたんだよ」
b0057741_1224968.gif「あの……明日、デートしませんか?」
b0057741_1231218.gif「……それがデートに誘いに来る顔なのか? ものすごく暗い顔してるぞ」
b0057741_1224968.gif「……怖いんです」
思わずそう答えてしまったクラリッサ。
だってノヴァお母さんはお父さんより3つも年上で、もう29歳だし……ノズルさんは、お父さんのたった一つ年下なだけ。
今年もいつもと変わらない日々が過ぎていくと思っていたのに……今日、26歳のお父さんが危篤になったことで、元気に見えても、大事な人たちがクラリッサよりもだいぶ年上で、いつワクトの元に召されてもおかしくないのだという事実に、クラリッサは今更気づいてしまいました。しかし、まだ15歳のクラリッサには、その現実がとても受け止めきれません。

怖い。とても怖い。
そう思ったら、自然にガアチに足が向いていたのです。

クラリッサの言葉に、彼はしばらく黙っていた後、こう言って来ました。

b0057741_1231218.gif「オレも昔、人が死ぬのが怖かった時があるよ」
b0057741_1224968.gif「は、はい……」
b0057741_1231218.gif「でもこればっかりはどうしようもないんだ。今日はヴィクトールについててやれよ」
それでもまだ不安そうなクラリッサを見て、彼は最後に腕を伸ばしてクラリッサを抱きしめ、こう慰めてくれました。

b0057741_1231218.gif「大丈夫、オレはまだ死なないから」
b0057741_1224968.gif「はい……」
心の中を見透かされて、彼にしがみつきながらクラリッサは泣きそうです。

彼も、前の奥さんが危篤になった時、こんなに怖くて不安な気持ちだったのかしら? その時、彼にはこんなふうに声をかけてくれたり、慰めてくれる人がいたのかしら?

クラリッサには、昔のことはわかりません。でもきっと、彼の中にこんなふうにクラリッサをいたわってくれる気持ちがあるということは、彼も誰かにいたわってもらったことがあるのでしょう。

夫とデートの約束をして少し落ち着いたクラリッサが、ガアチからの帰りがけ、もう一度評議会館邸にお父さんの様子を見に行こうとすると……大通り南で、

b0057741_19582223.gifノヴァお母さんが不安そうにぐるぐると回っていました。
今日、両親はデートの約束をしていたのです。でも、お父さんがこの待ち合わせ場所にやって来ることはありません。
そして夜のミダ杯1回戦。
今夜のナイターは、お父さんとお母さんの対戦のはずでした。しかし……危篤のお父さんはもちろん、お母さんも、試合よりも大切なお父さんとの約束のために、ずっと大通り南でお父さんを待ち続けて、二人ともプルト闘技場にやって来ることはなかったのです。
結局この夜の試合は両者不戦敗となり、2回戦進出者はなしとなりました。
試合終了後、クラリッサは、夜中の大通り南へ母を迎えに行き、

b0057741_1224968.gif「お母さん、帰ろう」
b0057741_19582223.gif「そうね……そうね……」
いつもの元気もなく、とても落ち込んでいる母の手を引いて評議会館邸へ帰ると、一緒に父を看取ったのでした。


4日。
ヴィクトールの葬儀です。
議長の葬儀と言うことで、たくさんの人が参列しに来てくれました。

b0057741_13541777.gifヴィクトール・コヤマ 享年26歳。
ショルグ長3回、リム2位(20128p)、165/100/128、76勝34敗20KO21連勝
優勝:コーク杯3回、ジマ杯2回、ミダ1回、イム争奪戦2回 議長9年


素質がスタミナ以外はそれなりに良く、偶然同じショルグだった奥さんと切磋琢磨しあいながら、リセットなしなのに武術で活躍してくれて、とても充実していた人生でした。性格的にも顔的にも「善きお父さん」っぽいキャラで、第4段階の顔グラの渋さにびっくりしたのもいい思い出です。
前PCの時に結構ウミカイの卵を食べていたのですが、調べてみたところ、本来の享年は24歳だったよう。卵は操作している時に何気なく食べていたのですが、ジョリーンの成人式を終えてすぐに亡くなるなんて、まるで彼自身が末娘の成人を見届けるまで何とか気力で頑張っていたように思えてなりません。


父の葬儀の後、クラリッサは夫とデートをしました。
一緒に帰宅した後、また出かけていった彼の後をクラリッサが何となくついていくと……彼が向かった先は仕事場ではなく、ワクト神殿でした。
そこで、一人でお祈りをし始めたノズルさん。午前の議長の葬儀の時は人でごった返していましたが、今は誰もいなくなり、神殿はしんとしています。もしかしたら、彼は議長ではなく、友人としてのヴィクトールに一人で静かに祈りを捧げたかったのかもしれません。
彼の気持ちを思いやって、クラリッサが声をかけずにその後ろにたたずんでいると、小さな姿が神殿に走りこんできました。娘のミュリエルです。祭壇前で父親をみつけ、その傍にミュリエルが駆け寄ります。

b0057741_17593217.gif「パパ! 今日死んじゃったおじいちゃんにお祈りしてるの?」
b0057741_1231218.gif「そうだよ」
b0057741_17593217.gif「じゃああたしも、パパと一緒にお祈りするね」
b0057741_1231218.gif「そうか。じゃあ、こっちへおいで」
ノズルさんはちょっと笑ってそう言うと、傍へやってきた娘の小さな手を優しく引っ張って、自分の横に座らせ、一緒にお祈りを始めました。

二人だけで、静かに祈るノズルさんとミュリエル。
クラリッサは、そんな二人を後ろから、いつまでも見守っていたのでした。



←前記事へ                                        次記事へ→
[PR]

by blue-ground | 2007-06-19 14:37 | 9代目クラリッサ

<< 588年前半(2): 587年後半: >>