593年後半(2):
2007年 11月 20日
この日、
兄のウォルターは彼女のブリックちゃんとデートでした。
最初こそデート失敗があったものの、リセット駆使で成功させたこともあってか、この二人は自然にデートも成功するようになって来ています。(約束も自力でして来る)
父親を亡くしたウォルターの悲しみは、ブリックちゃんが癒してくれているようです。
そして、
レイチェルも20日ミスプルトになったおかげで「少し幸せ」になり、
姉のミュリエルからも、いつの間にか(日が経ったから?)黒渦が取れていたのですが……。
クラリッサママだけが、まだ「不幸のどん底」のままです。
ママは、18日にパパが亡くなってから、19日のイム争奪戦の1回戦に負けた上、今朝のAリーグ戦も午前中の試合だったのに、どうしてか遅刻してしまい不戦敗となって、家族の中で一人だけ、今も頭の上に黒い渦を浮かべているのです。
不戦敗を言い渡されて、沈んだ顔でコーク闘技場を出て行くママに、せめてもと思ってレイチェルは声をかけました。
「ママ、がんばってね」
「そうね、がんばるわ……」
ちょっと悲しそうにしながらも、娘の言葉にうなずいてくれるママ。
声をかけてはみたけれど、幸福度アップに関しては、レイチェルにもどうしようもありません。ママの悲しみを、時が解決してくれることを祈るしかないのです。
さて、ママの試合の後、レイチェルがリムウルグでひたすら釣りをしていたら、勤勉性が上がったようで、性格に変化が。
「マイペース」(積-、勤--、優+)→「おだやか」(積-、勤-、優+)
レイチェルの勤勉もちょっとずつ上がってきています。しかし、仕事はまだまだかなり遅いです……。
そして、この日のデートで、何とウォルターがブリックちゃんと婚約をしてきました。
しかし、婚約はしてきたのですが、今年の25日は既に他の結婚の予約がいっぱいで、式は来年の10日とのこと。
「もうすぐ結婚するんだ。でも、まだしばらくは家にいるからさ……」
式はちょっと先になってしまいましたが、どんどん家族が家からいなくなってしまうのはちょっと寂しいし、もうしばらく兄が家にいてくれることになって少し安堵するレイチェル。
おめでとうお兄ちゃん! でもあたしじゃなくって、ママに婚約のことを言ってあげてよ! 幸福度が上がるから!
子供から婚約報告があると、親の幸福度が上がります。今、「不幸のどん底」のママの悲しみを癒す、願ってもないチャンスです。
というわけで、レイチェルが、一人だけいまだに黒渦グルグルなママにいつ声をかけてくれるのかとウォルターを期待して見ていたら、
「ねえねえ、もうすぐ結婚するんだ」
「へっ。さっき聞いたよ」
「ねえねえ、もうすぐ結婚するんだ」
「聞いたって……」
「ねえねえ、もうすぐ結婚するんだ」
「だからあたしはいーっつーの!!」
※ウォルターは元々ものすごく良く話しかけてきてくれます…
リセットしまくって、ようやく朝方、兄がママに話しかけると、
ママの頭の上からぴょこっと黒渦が消えました。
何とか婚約報告をしてくれたようです。
よ、良かった……!
レイチェルもやっとひと安心。
黒渦が消えても、ママはまだ「ちょっぴり不幸」ですが、これでママの悲しみが少しでも癒えればと願うばかりです。
25日。
今日は、何と20歳の年齢差を乗り越えて婚約していた、レイチェルの親戚の
ジェラルドおじさん(8代目ヴィクトールの弟)とその彼女グンジィちゃんの結婚式の日です。
この朝、天使ウィンドウが開いて来た通知はこの2つ。
エーーー!!(※プレイヤーの声)
た、確かにジェラルドはもう30歳だったけど……!
30歳にしてやっと結婚できそうだったのに、式当日に危篤なんて……! せめて、あと1日持ってくれたら……
(とプレイヤーがへこみつつ)お見舞いに行き、悲しみながらジェラルドにお見舞い連打していたら、レイチェルが今度は
「お人好し」(積-、勤-、優++)に。
これで優しさは完璧?
「ありがとうおじさん! ワクトの元で安らかに!!」
「ま、まだ死んでないよ……
26日。
ジェラルドの葬儀です。
ジェラルド・コヤマ、享年30歳。
7代目ユリイカの第四子(末子)。
ミダA2位、リム4位(7183ポイント)、152/101/104、25勝25敗0KO3連勝。
ショルグ長1回。
まさか自分の結婚式当日に危篤になるとは……ようやく結婚できるところだったのに、最期までそんなにタイミングの悪い子だったなんて……(泣)
婚約したのがこの年の11日だったので、あと2日早く婚約していれば、10日に式が挙げられたかもしれません。(その場合でも新婚早々亡くなってしまうことになり、どちらにせよグンジィちゃんが可哀そうですが……)
かなり年を取ってからリーグで強くなっていき、一度ミダショルグ長を務めました。「ジマの力」の才能持ちで、性格も良く寿命も長かったのに、異性にはあまり縁がありませんでした。一度恋人が出来たものの、振られてるし……。不憫だったので、違う国でPCとして使い、現在そちらで家庭を築いています。(でもプレイが中断してますが)
28日。
この朝、とうとう
パパが家系図から消えてしまいました……
本当に、いなくなっちゃったんだね、パパ……。
仕方がないこととは言え、たった一つパパを思い出すよすがだったので、パパっ子だったレイチェルはちょっと(いやかなり)ショックです。
午後はリムウルグで仕事納め。
レイチェルも一応参加していたら、アトリ君がジュビリーちゃんという年下の女の子を連れて、リムウルグにやって来ました。
大人たちが集まっている横をすり抜けて、二人はリムの漁場のほうへ走って行き、楽しそうに遊んでいます。
ちょっと拍子抜けしたレイチェル。
仕事納めが終わり、解散しようとしているリムウルグ員たちのほうに戻って来たアトリ君に、レイチェルは声をかけました。
「なんだアトリ、ちゃんとガールフレンドいるんじゃないの」
「えっ……」
「てっきり女の子の友達がいないから、あんなことあたしに言ったのかと思ってたわ。びっくりさせないでよ、もう」
「ち、違うよ、友達はたくさんいるけど、ボク、来年成人したら……」
「うんうん、わかった、成人してもあたしと遊びたいって言うんなら付き合ってあげるわよ」
レイチェルが思ったほどこの間の自分の言葉を真に受けてくれていないことに、アトリ君が戸惑っているのも知らないで、レイチェルはそのまま勤勉アップのために漁場へ行って釣りを始めました。
この間はびっくりしただけ損だったわ。
多分もうすぐ成人なのが嬉しくて、あんなことを言っちゃったんじゃないかしら。
それに、そもそもあたしはまだまだたくさん働かないといけないし、訓練だってして試合に勝たなきゃいけないし、まだ恋愛なんてしてる暇ないんだから!
というわけで、アトリ君の言葉を本気にしていなかったレイチェルですが、翌年、大人になったアトリ君相手に、これまでとは全然違う日々が待っているなんて、レイチェルは思ってもいなかったのでした。
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by blue-ground | 2007-11-20 00:00 | 10代目レイチェル