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601年中盤:   

さて、11日夜(正確には12日夜中)。
レイチェル夫婦の末っ子キリアンが起床しました。



お顔はこれでした。↓

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金髪!!
男の子なのにお父さんのアトリ君似の4系だったことも驚きですが、金髪なのに驚き!
レイチェル夫婦は北方×北東なので、北方が出やすいのは確かなのですが、兄弟中一人だけ金髪は目立つ……!あと、この顔はカート・バレラさん顔ですね

そう言えば、キリアンはレイチェルがかなり上げた積極性を受け継いだらしく、「人気者」の性格をしています。それを思い出して、この子は将来の夢は何って言うかしら? とレイチェルは尋ねてみました。

601年中盤:_b0057741_13521257.gif「キリアン、大きくなったら何になる?」
601年中盤:_b0057741_16213636.gif「ぼく、いっぱい働いて、ウルグ長になりたい!」

あ、あら? ウルグ長なの?

上の「いい子」の二人と同じでびっくりするレイチェル。「人気者」ですが、キリアンも勤勉が一番高いのかもしれません。

しかし……このお顔、4系なのに、7系の兄ベイセルと、仏頂面なところが良く似てると思ったプレイヤー。さすが兄弟です。

これで子供たちの顔が出揃いました。
表札はもう満杯なので、次のPCを4人の子供たちの中から選ぶことになるのですが……き、決まりません。(実際のプレイはもう少し先に行っていますが未だに決まらず)

そろそろ男PCでプレイしたいな~と思うのですが、末っ子キリアンの成人までかなり長い……と言って、ベイセルだと7系。7系は国にたくさんいるので、どちらかと言うともうコヤマ家にしか存在しない4系の子に継承したい……となると娘たちなのですが、エリンだと一番上の娘なので、レイチェルのプレイ期間が短くなる……(アトリ君の成人を待っていたのでもう充分長くPCをやってはいるのですが)
じゃあミルドレッド? でもこの子は兄弟中唯一「ジマの力」の才能を突然変異で持ってきたので、PCにしなくても結婚できそう……じゃあエリン? でも一番上の娘だしなあ……とグルグル回ってしまい、全然決まりません。

婿候補や嫁候補にあわせて選ぶのもありですが、配偶者の条件を、

・今この国に少ない南混じり
・同じく少ない5系辺り
・そろそろPC家に才能持ちを増やさないとこの先結婚できない子孫が増えそうなので、出来れば1~2能の子

……と上げていくと、当てはまるキャラがいない!!
一人だけ前2つの条件に当てはまる、息子たちと年がほぼ同じのすんごい可愛いユーカちゃんという子がいるのですが、ここ最近の子には珍しく無才能なんだよなあ……。


悩む……。


まあそれはさておき、15日、休日。
この日の午前中、レイチェルはガアチの占いを聞きに行きました。
言われた言葉は「これからどんどん伸びていくでしょう」。レイチェルは今17歳ですが、するとまだピークは来ていないことになります。

ってことはまだまだ大会でも勝てる機会があるってこと?

というわけで、まだまだやる気が出てきたレイチェル。

午後はお店を開けたのですが、年半ばなのであまりお客さんがお金を持っておらず、売れ行きが悪いので、日没を待たずに閉めることに。
レイチェルが家に帰っていると、ちょうどアトリ君も家に向かってくるところでした。

601年中盤:_b0057741_13521257.gif「アトリ、今帰り?」
601年中盤:_b0057741_11324794.gif「あ、レイチェルさん。これをアイテム庫に納めようと思って」

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見るとアトリ君はお弁当をたくさん手に持っています。どうやらこの休日に、ヤーノ市場で買い込んだよう。

601年中盤:_b0057741_11324794.gif「エリンもベイセルも入学したし、たくさんお弁当を持たせてあげたいんだ。お弁当を持っていくと、勉強もはかどるから」
と、楽しそうに言うアトリ君に、

そう言えばアトリは休日じゃない日も、お弁当を買って帰って来てくれる時があるものね!

と思い出したレイチェル。
一人っ子だったアトリ君は、自分の子供たちの世話をするのがとても楽しいようです。



16日。
この日の朝、レイチェルはこの間起床した息子のキリアンをお使いに行かせてみるため、声をかけようとしました。

601年中盤:_b0057741_13521257.gif「ねえキリアン、お母さんお使いに……」
601年中盤:_b0057741_16213636.gif「行ってきまーす!」(ダッシュ)

へっ?

天使ウィンドウが出終わるや否や、家族の誰よりも先に家を元気良く飛び出していったキリアン。

学校も行ってないのに、そんな朝からいったいどこ行くのよ!?

と追いかけると、キリアンが一生懸命走って行った先はコークショルグ。
今日は朝からアトリ君のBリーグ戦でした!Bリーグに上がっていたのをすっかり忘れてました…

キリアンを追いかけてきたことでちょうど夫の応援に駆けつけた格好になったレイチェル(笑)
ところが、対戦相手のサフラムさんが遅刻してきて、アトリ君はこのBリーグ戦初試合、不戦勝でした。

試合終了後、レイチェルが明日以降のアトリ君の試合日程を確かめようとショルグの試合予定表を見に行ったところ、なんと明日の朝の対戦は、レイチェルの姉ミュリエルとアトリ君になっています。

お、お姉ちゃんと試合……!
同居の「ラムサラ好き」の義姉との対戦、アトリはどうなっちゃうのかしら……!?

とレイチェルは思っていたのですが、翌朝、アトリ君が

601年中盤:_b0057741_11324794.gif「レイチェルさん、ミュリエルさんにごめんなさいって言っておいてくれる?」
601年中盤:_b0057741_13521257.gif「えっ? あ、ちょっとどこ行くのよアトリ?」
と、家を出て向かって行った先はワクト神殿。
この朝、ミダショルグ長のゲラマンさんが亡くなり、アトリ君は試合ではなくその葬儀に参列しに行ってしまいました。

アトリってコーク所属なのに、何でミダショルグ長の葬儀に行くわけ?

とレイチェルは思ったのですが、どうやらミダショルグ長さんが友人だったよう。アトリ君は自分の試合より、友人の葬儀を優先したのでした。

というわけで、初のミュリエルとアトリ君の対戦は、アトリ君が現れずミュリエルの不戦勝。

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601年中盤:_b0057741_23182242.gif「……」

その夜、

601年中盤:_b0057741_23182242.gif←アトリ君の背中を凝視しながら、
(試合をすっぽかしてあたしを勝たせるなんて、あたしがそんなに怖いって言うの!?

601年中盤:_b0057741_11324794.gif(な、何だか後ろからものすごく睨まれてる気がする……!!(汗))
あまり家の中で会話をしない二人なので、多少誤解があったとか(?)。

この年のBリーグ戦、アトリ君はなかなか健闘して、2勝2敗でした。しかしB5位なので、Cリーグ落ちするかと危惧していたら、他の人の戦績が悪かったのか、翌年もBリーグに残り、同じくBリーグから抜け出せなかったミュリエルと、また対戦することになります。


さて、レイチェルと同様、ここ数年個人商店の出店権利をもらっているクラリッサママは、溜め込んでいた手料理を、夜になるとせっせと商店へ運んでいます。
20日夜も、アイテムを抱えて商品棚に置きに出かけたママ。この夜、レイチェルはママに付いて行きました。
お店について、棚にアイテムを並べながら、ママはレイチェルにこう話しかけてきました。

601年中盤:_b0057741_15282110.gif「私が作ったお料理が売れると、思ったよりも嬉しいのよね」
601年中盤:_b0057741_13521257.gif「そうね、ママは料理が大好きだものね」
そう答えたきり、暗がりの中でアイテムを並べているママをじっと見ていたレイチェル。ママは品物を並べ終えた後、ちょっと間を置いてから、こう言って来ました。

601年中盤:_b0057741_15282110.gif「どうしたのレイチェル? 何か言いたいことがあって、今夜は付いて来たんじゃないの?」
601年中盤:_b0057741_13521257.gif「……」
そう、レイチェルが今夜ママに付いて来たのには理由があります。二人きりで話したかったのです。

601年中盤:_b0057741_13521257.gif「ママ。……ママはまた、誰かと一緒になってもいいなって、思ったりする?」
601年中盤:_b0057741_15282110.gif「あら……どうして?」
601年中盤:_b0057741_13521257.gif「それは……」
と言ったきり、ちょっと黙ってしまったレイチェル。

今夜日付が変わると、ママは29歳になります。
それはこの国の人々にとって節目の年齢。その年齢になる時に配偶者が存在しないと、どんなに長生きな人でも、死期がぐんと近づくと言われています。
いわゆる、余命半減が始まるのです。

未亡人のママは、このままだと毎年誕生日が来るごとに余命が半減し、生きられるのはもうあと約2年。
しかし……配偶者さえいれば、本来の寿命を迎えるまで生きられます。レイチェルは(元々とても寿命が長い)ママに、いい人を見つけるべきか最近悩んでいて、とうとう、この日まで来てしまったのでした。

601年中盤:_b0057741_15282110.gif「そうね……今はレイチェルもミュリエルもアトリ君も同じ家にいて、たくさんの孫と一緒に楽しく暮らしてるから、一人身でも別に淋しくはないわね」
601年中盤:_b0057741_13521257.gif「そ、そう」

601年中盤:_b0057741_15282110.gif「そうよ。じゃあ、帰りましょうか」
そう促されて、レイチェルはそのままママと一緒に家路につきました。

どうしよう?
一人身でも寂しくないかどうか聞きたかったんじゃなくて、あたしはママにもっと生きていて欲しいって言う意味でああ言ったのに。
ママだって、あたしが何を言いたかったか、わかっているはずなのに。

しかし我が家の前に着いた時、家の中に入る間際に、ママがレイチェルを振り返ってこう言って来ました。

601年中盤:_b0057741_15282110.gif「あなたが言いたいことはわかるし、気持ちはとっても嬉しいのよ、レイチェル」
601年中盤:_b0057741_13521257.gif「うん」
601年中盤:_b0057741_15282110.gif「でも、パパが亡くなる前に私に言ってくれた言葉を覚えてる?」
601年中盤:_b0057741_13521257.gif「うん……ママを向こうで待ってるって……」
601年中盤:_b0057741_15282110.gif「そう。でも……いつあの人の傍にいけるかしらって、本当に待ってるのは、私のほうなのよ」
そしてママは最後に、レイチェルを抱きしめながら、

601年中盤:_b0057741_15282110.gif「今まであなたと孫たちと暮らせて充分幸せだったわ。それにレイチェル、あなたにも今は、優しい旦那さんと、かわいい子供たちがいるってわかってるから、私はもう何にも、思い残すことはないのよ」

と、そっと言ったのでした。

ママを抱きしめ返しながら、

そう……ママ自身は、そこまで長く生きることは望んでいないのね。

そう悟ったレイチェル。

20歳の時に、パパを亡くしたママ。あれから約10年、年齢的にも既に長寿の部類に入っているママにとって、この年月はもう充分すぎるほど長かったのでしょう。
レイチェルからはもう、何も言えることはありません。

戸口で立ったままの二人を見つけて、娘のエリンが傍にやって来ました。

601年中盤:_b0057741_13282286.gif「お母さん、おばあちゃん、何やってるの?」
601年中盤:_b0057741_15282110.gif「エリンちゃんみたいに、おばあちゃんもあなたのお母さんに大好きよって言ってるのよ」
601年中盤:_b0057741_13521257.gif「……お母さんも、お母さんのママに大好きよって言ってるのよ」
601年中盤:_b0057741_13282286.gif「ふうん……??」
わかったようなわからないような顔の娘と、ママと一緒に、レイチェルは家の中に入りました。

それほど遠い未来ではない日に、ママはパパの元に行くことになるでしょう。
この夜まで、レイチェルは、この先ママの寿命が半減していくことになるのを、一人恐れていました。

でもこの夜ママと話してからは、それが変わりました。
ママが今まで充分満足な人生を送ってきたというのなら、ママがパパの傍にいける日を心待ちにしているというのなら、いつかママが本当にパパの傍に行けるようになった時、笑顔で送り出せるようになりたいと、レイチェルはそう思うようになったのでした。



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#本日まで拍手&メッセージありがとうございました!

by blue-ground | 2008-05-26 00:00 | 10代目レイチェル

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