605年中盤(2):   

15日。
今日は休日です。



仕事に行く必要もなく、この朝、家でダラダラ……もといゆっくりしていたミルドレッド。
夕べはあまり眠れませんでした。何故なら、昨日学舎に遊びに行って、子供気分は捨てたらと言われたのが、思い返すと納得行かなくなってどうしようもなかったのです。

しかもそのせりふをミルドレッドに言ったのは、

b0057741_2062380.gif子供のドラケンよー!!)
せっかく魅力女王のランキング掲示板のことを教えに行ったのに、あんなこと言うなんて。確かに成人したら皆仕事や友人の試合観戦に忙しいし、それが成人の本分だけど、時々学舎に遊びに行くくらいいいじゃない?

先に成人した姿を見せに行ったけど、何だか反応も良くなかったし……もしかして、成人した今のあたしはドラケンの趣味じゃないのかも?
そりゃこの間まで学生だったから、まだまだ子供っぽいかもしれないけど。


議長のお嫁さんがミスプルトだったら素敵だと思っていたけれど、今はとにかく、あたしだってこんなにこんなにこんなに大人っぽくて魅力的になったのよ! とドラケンをびっくりさせてやるためにも、エナコンに出てやるんだから!

とミルドレッドはまたまた奮起です。

そして気分転換に、せっかく今日はウルグ祭で休日だし、ミルドレッドは家を出てお祭りを回ることにしました。


一応個人商店を見て回った後、ミルドレッドがウルグ祭に行こうとしたところ、ちょうどアトリお父さんが通りかかりました。声をかけると、

b0057741_2092518.gif「バハウルグへ行くところなんだ」
どうやらお父さんはバハウルグのお祭りに行く様子。

b0057741_2062380.gif「じゃ、お父さん、一緒に行こ!」
と、お父さんと連れ立ってバハへ向かうことにしたミルドレッド。
お祭りでは何か嬉しいことを言われたらしく、お父さんは大喜びをしていました。
そしてミルドレッドの番になって言われたのは「バスの浜で願い事を叫べ。そうすれば願いは叶う」

ええ~っ?

b0057741_2062380.gif「そ、そんなので叶うんなら苦労しないわよ……」
そう言うミルドレッドに、横でお父さんが懐かしそうに笑いかけてきます。

b0057741_2092518.gif「そう言えばミルドレッドは、小さい頃ミスプルトやお父さんのお嫁さんになるって言ってたよね。かわいかったなあ。今は、何になりたいんだい?」
b0057741_2062380.gif「……オトナの女になりたいの
b0057741_2092518.gif「……えっ??」
お父さんは目が点になっていたようです(笑)


その後お父さんと別れてガアチウルグへ向ったミルドレッド。そこではボーダンおじさんが占いをしてもらいに来ていました。
ところが……先日会った時と違う服を着ています。
ボーダンおじさんは昨日誕生日を迎えて、19歳になっていたのでした。


b0057741_13371997.gif →→  


b0057741_2062380.gif(あ……あら、ボーダンおじさんってばけっこう渋くて素敵!)

ワイルダーのイメージのおじさんが、急にダンディーな印象になって、ミルドレッドはびっくりです。

やっぱりオトナっぽいって、すごく魅力的かも!


まあ、
19歳になってもおじさんは相変わらず国中ものすごい勢いで走ってて、



b0057741_13374255.gifハァ、ハァ、休日は浜、湖、神殿の訓練、完全制覇だぜー!!

落ち着きは全くありませんが……。


え、えーと、他に参考になりそうな人っていないかしら?

と考えたミルドレッドは、そう言えば、レイチェルお母さんが姉さん女房なのを思い出しました。もしかしたら、お父さんもレイチェルお母さんの年上の魅力に惹かれたのかも? と、寝る前にお母さんに聞いてみたミルドレッド。

b0057741_2062380.gif「お母さん、どうやったら大人っぽい女になれるかしら?」
b0057741_2084239.gif「え?年食ったらなれるわよ」
b0057741_2062380.gif「……」
な、なんか違うわ!! お母さんは自信たっぷりに言ったけど!

でももう一人の身近な大人も、

b0057741_2085921.gif「(夜中にバターンとドア開けて訓練から帰ってきて)ちょっと!! あたしの晩飯まだ残ってるでしょーね!?」
b0057741_2084239.gif「ちょっとお姉ちゃん、夜中なんだから静かに帰ってきてよ!」
b0057741_191327.gif「ハイ、これミュリエルお姉ちゃんのご飯だよ!」
b0057741_2085921.gif「うっさいわねレイチェル。あらキリアン、あんたいい子ね。将来大物になれるわよ(バクバク)」
b0057741_2062380.gif(こ……これもなんか違う!!)
目指すような大人の女の人は周りにはいなさそう……と悟ったミルドレッドです(笑)


16日。
今日からアトリお父さんのBリーグ戦です。
この日の初戦は午後からだったのですが、レイチェルお母さんもちゃんと来てました。



この試合、お父さんは相手の攻撃を防御してポイントを稼ぎ、123VS85 で無事勝利。相手にどんどん攻め込むお母さんと違ってお父さんは自分から攻撃するのは得意ではありませんが、防御を固めてポイントを取ることが多く、この年のリーグ戦は3勝1敗の好成績でした。

#ところで、アトリ君の試合4戦すべてをレイチェルが観戦に来たのにびっくりしたプレイヤー。午後の試合も2戦あったのに、きちんと応援に来ていました。ミルドレッドがこの後リーグ入りすると、それもほぼ見に来てくれて、意外に良き妻&お母さんをしてくれていたのがプレイヤー的に嬉しかったです。


そしてこの夜、帰宅途中、家の前の通りを通っていた兄ベイセルにミルドレッドは声をかけました。

b0057741_2062380.gif「お兄ちゃん、何やってるの?」
すると答えは

b0057741_1902966.gif「ゼルホちゃんをデートに誘いに行くんだ」
えっ!
ゼルホさんはミルドレッドたちの従姉。お兄ちゃんも友人欄に入れていたのにさっぱり彼女を誘いに行かず、とうとうついこの間、ゼルホさんには彼氏が出来たばかりだったのに!

b0057741_2062380.gif「お兄ちゃんったら、他の人に先越されたから慌てて自分も、なんてどうなのよ?」
b0057741_1902966.gif「そんなこと言ったって、気になるものは仕方がないだろ。こうなったら最後に玉砕覚悟でデートの申し込みだ!」
どうやらベイセルは他の人に取られてから、急に彼女を意識しだしたよう。
やる気になって駆け出していったベイセルに、

b0057741_2062380.gif「もー!! やっぱりゼルホさんのこと気になってたんじゃないのー!」
憤慨しつつ、ピンクキノコを持って兄を追いかけたミルドレッド。
何故なら、ベイセルがやる気になっても、ゼルホさんの現彼氏のベナムさんコークの翼持ちなので、無才能の兄は魅力ドーピングをしないと限りなく無理なのです。

でも、やっぱり無才能でもお兄ちゃんに彼女ができて欲しいわ!


と、ミルドレッドは家の前の通りで必死にベイセルを呼び止めてキノコを持たせて、この夜ベイセルは無事ゼルホさんとデートの約束を取り付けたのでした。

そして翌17日、ベイセルとゼルホさんのデートはなんとキノコなしでも成功。


ゼルホさんの元カレのベナムさんには悪いけど、ベナムさんは才能持ちだし、きっと他にも誰か見つかると思うわ、うん!

とお兄ちゃんにも彼女が出来てホッと一安心のミルドレッド。同じ年の従姉弟同士で気心が知れていることもあるし、きっと二人はうまく行くはずです。


ところが、この日以降、

b0057741_1902966.gif「おっすゼルホ! (ちょっと照れて頭をかきながら)えーとさ、あ…明日、デートしようよ」
b0057741_1813182.gif「えっ? 用事があるからまた今度」(サクッ)
b0057741_1902966.gif「……ってアレッ??」
ゼルホさんの友人欄にいつのまにか(多分エナコンの時)全能のサフィール君が入ってしまい、彼氏のはずのベイセルのデートのお誘いはことごとく断られるようになってしまうのでした(笑)

#仕方ないので毎回サポートしましたが、サフィール君の魅力を超えるために必ずベイセルにキノコ+セイシルの芳香が必要になって参りました……家族には手渡しが出来ないのにアイテム2個渡しはツライ~!!


ちなみに、やはり従兄妹同士でお付き合いしている、ミルドレッドの姉エリンとゼルホちゃんの兄のコンボイさんも、キノコがなくてはデートが成立せず、ミルドレッドはとりあえず姉兄たちのデートサポートに奔走。
その甲斐あって、18日にはエリンお姉ちゃんとコンボイさんの婚約が無事決まりました!
結婚式は今年の25日。もうすぐです。


そして……ミルドレッドのエナコンの日ももうあとわずか。

19日、お昼。
この日、ミルドレッドは大通り北の掲示板の前で悩んでいました。


ふと顔を上げると、キリアンがお友達と連れ立って学舎へ走って来るのが目に入りました。持っていたアイテムをさりげなく背後に隠して、弟に声をかけたミルドレッド。

b0057741_2062380.gif「キリアン、何やってるの?」
b0057741_191327.gif「あ、お姉ちゃん!さっきまで地の仕事を見に行ってたんだ。ドラケンが見に行きたいって言うから」
見るとキリアンと一緒にいるのはドラケンです。

b0057741_2062380.gif「……ドラケンってガアチが好きなんだっけ?」
b0057741_2065278.gif「好きって言うか……色々見て回って、一番仕事ポイントが早く多く稼げるのはガアチかなと思って」
将来議長になりたいと言っていたドラケンは、どうやらまだ学生の今のうちから所属するウルグ選びに余念がないよう。確かに議長になるには、ショルグリーグの順位よりも、ウルグ順位のほうが重要と思われる節があります。

b0057741_191327.gif「ドラケンはすごいよなー、ちゃんともうずーっと先の将来のことを考えてて。成人は再来年だから、ぼくはまだ決められないや。ところで、お姉ちゃんは何やってるの?」

b0057741_2062380.gif「え、べ、別になんでもないわ」
b0057741_2065278.gif「セイシルの芳香持って、魅力ランキングの確認?」
b0057741_2062380.gif「!!」
そう、ミルドレッドが持っていたアイテムはセイシルの芳香。
この日までミルドレッドは、姉兄のデートサポートに時間をとられていたおかげで、自分の魅力アップをするはずが出来ず、夜中何とか訓練して3Sを全て50台にして技を4つ取得できるようにはしたものの、相変わらず魅力女王2位のままでした。なので、どうしたら1位になれるか考えた末、家のアイテム庫にあったセイシルの芳香を1つ持って、ランキングの確認に来ていたのです。
セイシルの芳香を持っていると、確かに自分が魅力女王1位になれることを確認したミルドレッド。このまま明日の朝まで持っていれば、確実にエナコンに1位で出場できるでしょう。もしかしたら、優勝だって出来るかもしれません。

でもこれって本当にあたしの実力? これで出ていいの?

と、ミルドレッドが掲示板の前で悩んでいたのを、ドラケンに見抜かれてしまったのでした。


b0057741_2065278.gif「そこまでして、ミスプルトになってモテたいの?」
どうしてだか、やっぱり冷たいドラケンの物言いに、

b0057741_2062380.gif「……だって、小さい頃からの夢だったんだもの」

議長のお嫁さんがミスプルトって素敵だと思ったんだもの。ミスプルトになれば、魅力的な大人の女だとびっくりさせてやれるかと思ったんだもの。

何だか泣きそうに悔しくなってきて、でもさすがにそこまで言えなくて、

b0057741_2062380.gif「ドラケンだって、子供の時からの夢の議長になるために将来どうしたらいいか色々考えてるくせに、あたしが夢を叶えるために色々考えるのはダメだって言うの……?」

そう震える声で答えたミルドレッドに、ドラケンもちょっとハッとしたような表情。

b0057741_2065278.gif「……そんなつもりで言ったんじゃなかったんだけど……」
b0057741_2062380.gif「じゃあ何で、この間からそう嫌なことばっかり言うのよ?」
二人が気まずい雰囲気の中、

b0057741_191327.gif「ねえ、次の授業始まっちゃうよ!」
声を上げたのはキリアンです。
どうしていいかわからなくなって、

もう知らないわよ!! 

と、その場を立ち去ろうと二人に背を向けたミルドレッド。
その時思いがけなく、

b0057741_2065278.gif「ミルドレッドさん、ごめん!」
b0057741_2062380.gif「えっ」
b0057741_2065278.gif「ごめん。たぶんエナコン、セイシルの芳香、持ってなくても大丈夫だよ! 絶対!」
ミルドレッドの背中に向かって、ドラケンがこう叫んできたのでした。

面食らって振り向いたミルドレッドの目に入ったのは、キリアンの後を追って、学舎の中に入って行ってしまったドラケン。

……え、えーっ何よ!?
あんなこと言っといて、何で急に謝り出すの!?
それに、いきなりどういう意味!? 何で絶対!? 

ミルドレッドはわけがわからなくなって、大混乱です。

というわけで、明日はエナコンだと言うのに、ミルドレッドはこの日一日、エナコンよりもこのことで頭が混乱したまま過ごしたのでした。



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by blue-ground | 2008-11-26 00:00 | 11代目ミルドレッド

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