607年前半(1):
2009年 01月 29日
今年の成人は5名。ミルドレッドの弟キリアンや、ドラケン、ブリヤンクがいます。
ところで、
キリアンが「人気者」だったので、せっかくだから積極性を残して成人させたい! と思ったプレイヤーは、実は去年の教育方針を「活発に」にしていました。(普段は「まじめに」と「優しく」のループ)
同じく教育方針の影響を受ける双子は、もともと勤勉あるようだから、多分大丈夫だろうと思うけど、この方針が吉と出るか凶と出るかちょっとドキドキです。
というわけで、今年の成人5名(全員男!)は以下。
キリアン・コヤマ(誠実そのもの/無才能)※PCミルドレッドの弟
ミダ・ガアチ
おお! それなりに勤勉と優しさと積極性を残してて、いい感じの性格になりました!
そのほか、
サエッタ・シモノフ(クール/ジマの力)
デメトリオ・テラソン(良く出来た性格/ジマの力)※ドラケンとブリヤンクの父方の従兄弟
おお、みんな割と?まとも! こりゃ「活発に」でも成功か!?
そして肝心の双子は!!
ブリヤンク・テラソン(繊細なムード/ジマの力・ミダの魂)
ジマ・バハ
ドラケン・テラソン(なんとなく地味/ジマの力)
コーク・ガアチ
……
……えーと……
いや失敗だ……
思ってもみない性格になってしまいました……(汗)特にドラケン君がー!!
で、でも、ブリヤンクは性格の字面は悪くないし、確かに数値も優しさが一番高い。ドラケンは性格の字面はともかく、冷たい性格で勤勉が一番高い!
ということで、とりあえずこの先もこの二人は創作ではそれぞれの数値的なイメージで行こうと思います……。というか、プレイでこの性格で成人したのを見て、学生のときの二人の創作上の性格を決めたわけですが。
ちなみに首席はサエッタ君でした(笑)
さてさて、そのころミルドレッドは、今年の成人式が終わるのをプルト闘技場の影からこっそり見守っていました。
(だ、だってキリアンもいるし、みんなどんなふうになるのか、ちょっと見てみたいんだもの!)
とちょっとドキドキしながら、式を終え、神殿からぞろぞろと出てきた今年の新成人たちを見ていたミルドレッド。
その中に、お互い話しながら歩いているキリアンやブリヤンク、ドラケンの姿を見つけたミルドレッドは、息が詰まりそうになりました。
「ドラケンとブリヤンクはぜんぜん違う所属にしたんだね」
「だって、ブリヤンクとはどうせ家で毎日顔を会わすし。昼間くらいは別の場所にいたいよな」
「それはこっちのセリフだよ、ドラケン。ともかくまあ、お互い違う所属だけど、これから頑張ろうよ」
(きゃーーーーー)
ミルドレッドは思わず柱の影に退散です。
ちょっとちょっと、思ってた以上にかっこよくなってない!?
みんなあんなに小さかったのに、今は背も手足も伸びて、ミルドレッドと変わらないくらいになり、顔つきも変わって、まるで別人です。
学生から大人になると、あんなに変わるんだ。
みんな大人びちゃって、ま、まるで違う人みたい……!
先に成人したミルドレッドを初めて見た時、まだ学生だったドラケンとブリヤンクが自分を見上げてぽかんとしていたのも、今ならわかると思ったミルドレッド。
弟のキリアンはともかく、双子が前と違いすぎて、去年まで会っていた子供ではなく、初めて会う知らない男の人たちのようです。
その間も、三人はおしゃべり中。
「ドラケンはさあ、やっぱりまずはウルグ長目指して今年から仕事しまくるの?」
「多分。さっさとウルグ順位を上げといて、早いところいい仕事道具を借りないとね」
「でも仕事は3日からだしさ、今日はこれからどうする? アルバイト? 訓練?」
「キリアン、ずいぶんはしゃいでるなあ」
「だってせっかく成人したんだし、色々やりたいと思わない? そうそう、彼女も探さなきゃ! いま女の子すごい少ないって話だよ。早い者勝ちだよ! ドラケンも、仕事優先にしてたらあぶれちゃうよ」
「そこまで急がなくても、まだ新年明けて1日めじゃないか」
あきれてるドラケンに、さりげなく、
「……本当に早い者勝ちだといいんだけどね」
ブリヤンクがそう言ったのを耳にして、ちょっとドキリとしたミルドレッド。
……ブリヤンクは、木のカマを持っていて、去年言っていた通り、ミルドレッドと同じバハに所属してきました。これから毎日、バハウルグで顔を会わせることになりそうです。
そうこうするうちにキリアンがこちらに気づいて、声をかけてきました。
「あっ、お姉ちゃん!」
(きゃ~バカバカ!)
キリアンったら、なんでいっつも気づくのよ!(※キリアンは積極性があるため本当にプレイでもよく声をかけてくる)
見つかってしまったミルドレッドの心臓は一気に爆発です。
「どう、みんな立派なオトナに見えるかな!?」
と嬉しそうなキリアンに腕を引っ張られて三人の前に出てきたミルドレッドは、
「え……あの、えっと……」
真っ赤になってしまった顔を伏せたまま上げられませんでした。
「おはよう、ミルドレッドちゃん。成人しました、これからよろしくね」
「あ……う、うん……」
「……おはよう、ミルドレッドさん」
「………お、おは……」
ドラケンに見られていると思うと、意識しすぎて、ミルドレッドの口が回りません。
「これからよろしく」
ミルドレッドとは反対に、妙に落ち着いているドラケンは、そう言って握手を求めて手を差し出してきました。その手は思っていたより大きくて、ミルドレッドの手がすっぽり入ってしまいそうなくらい。
ほ……本当に、全然違う男の人みたい……
そう思うと、ますます変に意識して、うつむいたまま、ドラケンの手を取ることが出来なかったミルドレッド。
だ、だって、ここまで背が高くてハンサムになるなんて思ってなかったし、おまけに向こうがまだ学生の時にあたしが言ったり言われたりした言葉を思い出すと、は、恥ずかしくて握手なんてできないわ……!!
「……えっと……」
伸ばした手がいつまでも宙を浮いているので、ドラケンもちょっと困惑気味。
いつもはよくしゃべるミルドレッドが、なぜか顔を真っ赤にしたまま、いつまでもうつむいてずっと黙っているので、
「あれー?? どうしたのお姉ちゃん」
「……」
なんだか双子もどうしていいかわからなかったようです。
ところで、この日午後、学び舎に入学した新入生ですが、
その数10人。
しかも8人男の子!!
おまけに、去年の28日に発表された人口は117人で、人口は超過密。
全体の男女比は半々くらいなのですが、この新入生たちや、今年の成人5名全員が男性などを見てもわかるとおり、若者の男女比率が明らかに偏ってて(男の子がすごく多い)、人口が多すぎて女の子の移住者も入れられず、将来、結婚にあぶれる男が続出しそうです……いやすでにもうあぶれ始めてますが……。
さて、今年の武術大会はコーク杯。「剣豪」の称号を持つ、前回優勝者のレイチェルお母さんがシード出場するほか、ミュリエル伯母さんやボーダンおじさんも出場です。
ミルドレッドが家に帰ろうとしていると、アトリお父さんが7番ギブルを4つ、1点買いして帰宅してきました。
「お父さんが1点買いなんて珍しくない? それってシードのお母さんのギブルじゃないよね?」
「うん。ボーダン君が久しぶりに大会に出るみたいだから、買っといてあげようと思って」
お父さんが買っていたのは、ボーダンおじさんのギブルでした。どうやら、友達のギブルをご祝儀買いしてきたようです。
そしてレイチェルお母さんは、
「1、2、3、4と……」
と、なんとアイテム庫の足りないギブルを埋めるかのように、ほかの番号を1個ずつ買ってきていました。
「だって今回アトリはボーダンの分をご祝儀買いだし、ミュリエルお姉ちゃんは性格上博打打ち過ぎてアテにならないからね。これだとどれか当たって家計の足しになるでしょ」
アイテム庫にギブルをしまうお母さんを見ながら、お父さんは優しいし、お母さんはやっぱりしっかりしてるわ! と両親を嬉しく思うミルドレッドです。
そこへミュリエルがボソッと、
「……アトリが買わないらしいから、あたしがアンタのギブルを買ってきてやったのよ」
「え? あら、そうなの?」
面食らっているレイチェルお母さんを残して、1日だというのに、また訓練にでも行くのか、とっとと家を出て行ったミュリエル。そう、アイテム庫には、シードのレイチェルお母さんの9番券が1つ、既に買ってあったのでした。(朝イチでミュリエルがギブルを買いに走ったと思われる)
あら……ミュリエルお姉ちゃんも大会に出るのに。去年はお母さんとケンカもしてたけど、ちょっとは妹思いなのね……! と意外に思ったミルドレッド。
さてこの1日の夜、キリアンはさっそく大騒ぎ。
「お姉ちゃん、なんだかぼくのこの服サイズ小さいと思わない? 丈や袖がつんつるてんだよー」
「あんたがお母さんが思ってたより、大きくなり過ぎたのよ」
「でもこれじゃあ、みっともないよー!!」
中身は変わらないものの、成人して急に大きくなった弟に、ミルドレッドは家の中が狭くなったように感じます。
明日はショルグ新年祭に仕事始め。それが終わると、仕事と、ミルドレッドのDリーグ戦の日々が始まります。
去年、あんなことを言っていたドラケンがどう接してくるのかわからないし、いざ成人したドラケンを前にすると、ミルドレッドは去年までの余裕な態度が取れなくなっているのが、自分でもよくわかってしまいました。
それに……これから仕事に行くと、同じバハのブリヤンクに毎日会うようになるはず。
今年、どうなっちゃうのかしら……とちょっと不安な乙女心のミルドレッドです。
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#本日まで拍手ありがとうございました!
by blue-ground | 2009-01-29 00:00 | 11代目ミルドレッド