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591年中盤(1):   

さて、優しさを上げていたら何だかビミョーな性格になったレイチェル。



「ろくでなし」もだけど、「優柔不断」も何かちょっとイヤー!!

今年の抱負はお見舞い連打と仕事をがんばることでしたが、これは勤勉性もさっさと上げないと!
というわけで、リムで釣りを頑張りつつ、家にある高ポイントの岩をガアチウルグまで行ってガンガン納品です。おかげで10日までに、仕事が遅いなりに、今年のレイチェルの仕事ポイントは600ポイント近くになりました。

12日。
この日、レイチェルの伯母の

591年中盤(1):_b0057741_1884795.gifエリカが危篤になってしまいました。
まだ21歳で若いのに……!
さすがにレイチェルも、伯母にお見舞い連打は不謹慎で出来ません。この日はエリカ伯母さんにお見舞いの言葉をかけて、家をそっと後にしたのでした。

13日。
エリカの葬儀です。

591年中盤(1):_b0057741_1884795.gifエリカ・コヤマ 21歳。
コークC3位、リム14位(2501ポイント)、15勝19敗1KO、107/92/121
8代目ヴィクトールの子供の中で一番最初にワクトの元へ召されてしまいました。
子供のとき、性格矯正するために一番面倒を見ていた記憶がある子なので、ショックです。
大人しくてなかなか恋人が出来ず、やっと去年彼氏が出来たばかりだったのに……。
プレイヤーがもう少し早くサポートしてあげていたら、子供も残せたかもしれません。(なので、このエリカの葬儀の時、それを反省して、レイチェルの姉兄は出来るだけ早めにサポートしようと思いました)
でも、最後は彼氏のオナンディさんが傍にいてくれて、エリカも少しは幸せだったと思いたい……。
エリカのパスを欲しいと言ってもらってくれた方がいるので、その世界では是非幸せになってもらいたいです。

そして、不幸もあった反面、この日はレイチェルの家族には嬉しいこともありました。

591年中盤(1):_b0057741_13582825.gif591年中盤(1):_b0057741_1422830.gif一番上の姉のアリエルと、その恋人のシュメルさんが婚約をしてきたのです。
最初こそキノコでデート成立させましたが、その後のデートは二人とも全て自力で(というかシュメルさんの押しで)取り付け、付き合って1年ちょっとで、ついに婚約にたどり着きました。
お姉ちゃん、やったね!
ところで……

591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「お姉ちゃんたち、アイシャ湖じゃなくて温泉から出てきて神殿向かってたよね?」
591年中盤(1):_b0057741_13582825.gifシュメルをちょっとじらしてみたの
591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「へ、へぇ~……」
お姉ちゃんも可愛い顔してやるなあ…。
式は、今年後半の25日です。

14日。
レイチェルがナァム継承順位の掲示板を確認しようと、ハーム博物館へ行こうとして神殿前を通りかかると、子供たちがいっせいに学舎に駆け込んでいくのが見えました。その後を同じく大人たちが追いかけるように学舎に入って行きます。
今日は授業参観の日、学舎でテストを受ける我が子たちを親が見に来る日なのです。

レイチェルは全然学校には通いませんでしたが、パパとママが見に来るのが嬉しくて、テストの日だけはちゃんと学校に行っていました。

まあ、勉強してなかったからテストは全然当たらなかったけどね!

そんな風に懐かしく思い出してると、一人だけ広場でちょっとぐずついている子がいました。
今年から学舎に通う1年生のアトリ君です。しかし、何だか浮かない顔をしているのが少し気になったレイチェル。

591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「何やってんの?」
591年中盤(1):_b0057741_15514526.gif「遊んでるの」
591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「今日は授業参観じゃないの?」
591年中盤(1):_b0057741_15514526.gif「……」
レイチェルの言葉に、アトリ君は下を向いてもじもじしています。

591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「学校行かないの? 今日はパパとママが見に来る日でしょ」
591年中盤(1):_b0057741_15514526.gif「だって……」
591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「え?」
591年中盤(1):_b0057741_15514526.gif「……ボクのお父さんとお母さん、みんなのお父さんお母さんより年を取ってるから、行くの恥ずかしいんだ……」
その言葉どおり、アトリ君は、高齢になって結婚した彼の両親に初めて生まれた一人息子で、もうお父さんは31歳、お母さんは29歳になります。きっと入学式の日に、同級生の両親はもっと若いのを初めて見て、アトリ君はびっくりしたのでしょう。今日はまた、子供たちの親がみんな揃う日。彼が気にする理由もわかります。

でも!
同じように、同級生の父親よりもだいぶ年上だった父親を持つレイチェルには、アトリ君の言葉は聞き捨てなりません。

591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「あら、あたしのパパだって、同級生のパパよりずいぶん年は行ってたわよ。でも、パパはその分他の人より活躍してて、コークショルグ長だったのよ」
591年中盤(1):_b0057741_15514526.gif「え……」
591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「だからあたしは学校行ってなかったけど、授業参観だけは出席したわよ。みんな、コークショルグ長のパパを見て!って。あんたの両親は何かやってないの?」
591年中盤(1):_b0057741_15514526.gif「お、お母さんがバハウルグ長……」※ちなみにお父さんもリム1位
591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「へえ、すごいじゃない。何か言って来るヤツがいたら、自慢してやりなさいよ」
591年中盤(1):_b0057741_15514526.gif「えぇっ?」
591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「だってウルグ長服を来たお母さん、カッコイイでしょ?」
591年中盤(1):_b0057741_15514526.gif「……うん」
591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「じゃあ、自慢のお母さんじゃない!」
自慢のお母さん、というレイチェルの言葉を聞いて、しばらくしてアトリ君がうん、とうなずいた頃には、その顔から、さっきまでの浮かない表情は消えて、笑顔になっていました。
じゃあ、もうテストを受けに行けるかな?
というわけで、レイチェルはアトリ君の手を引いて学舎に一緒に入って行きました。ちょうどテストが始まる頃で、他の子は皆席についており、親たちももう何人かやって来ています。その中に自分の親を見つけたアトリ君は、レイチェルの手を引っ張って、教えてくれました。

591年中盤(1):_b0057741_15514526.gif「あれが、ボクのお母さん」
レイチェルが見てみると、ウルグが違うので見たことはありませんが、

591年中盤(1):_b0057741_1971099.gif年は取っているけど、バハの緑のウルグ長服を着た上品そうな女性が立っています。

591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「きれいな人ね」
591年中盤(1):_b0057741_15514526.gif「うん」
アトリ君は嬉しそうにうなずいてから、レイチェルから手を離して、自分の席につきに行きました。

さてその後、学舎の奥のハーム博物館でナァム継承権の掲示板を確認しに行ったレイチェル。その後、教室へ戻ってきたついでに何気なく学生ランキングを見て行くと、アトリ君は1年生の中で授業ポイントが1位と貼りだされています。

帰り際、レイチェルはアトリ君の後ろを通り過ぎながら、声をかけました。

591年中盤(1):_b0057741_10511062.gif「アタマいいのね。 頑張んなさいよ!」
何たって、遊びほうけてたら、成人した後色々苦労するからね!(経験者は語る)
テスト問題を聞いていたアトリ君はレイチェルをびっくりしたように見上げた後、はにかんだように笑って、

591年中盤(1):_b0057741_15514526.gif「うん。レイチェルさんも、おしごとがんばってね」
と答えてくれました。

うんうん、可愛いじゃないの!
学生時代、他のみんなと一緒にアトリ君を引き連れて遊び回っていた時はあまり話さなかったけど、弟がいるとあんな感じなのかな?

自分は末っ子なので、アトリ君にお姉さん面できたのが単純に嬉しいレイチェルです。


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by blue-ground | 2007-09-28 00:00 | 10代目レイチェル

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