596年後半:
2008年 02月 23日
21日夜。
この夜はママのイム争奪戦1回戦。
ママは年下の従弟に当たるドイチェさんと対戦し、何とレイチェルの試合に続いてこの試合も
206vs206 の同点終了。しかしこの試合は、ママの判定勝ちでした。
そして続く23日の2回戦で、ママは娘婿のシュメルさんと対戦。ミダAリーガーのシュメルさんは、ウルグ順位は11位なのですが、総合的に見て出場選手に選ばれたようで、17歳の若さでイム争奪戦に出場していたのです。そしてこの試合、255vs252と言う3ポイント差で、ママはシュメルさんに惜しくも負けてしまったのでした。
そしてシュメルさんはこの後も勝ち進んで行き、前回優勝者が彼の父親で今年頭になくなったヌーノ叔父さんだったこともあり、何と優勝していました!
さすが叔父さんの息子だわ! と思ったレイチェル。
さて、年後半の昼間はAリーグ戦。
レイチェルはコークショルグ長と対戦して負けたり、相手が不在で不戦勝をしていたりしていたのですが、24日午後は、同じコークAリーガーの、ママとの試合でした。
「あなたがどれだけ強くなったか、見せてもらうわ!」
「ママ、娘だからって手を抜くとケガするわよ!」
初の母娘の対戦に、ママにだって負けられないわ! とレイチェルはやる気充分。
しかし結果は、
ここ数年Aリーグ常連のママが勝利! やっぱり、ママは強かったのでした。
(最終的に、この年のレイチェルのリーグ戦績は2勝2敗でした)
あーあ、やっぱりママにはまだかなわないわね。 3Sもママのほうが高いし……
とこの日の母娘対決後、レイチェルが大きなお腹でてくてく通りを歩いていたら、
「出産が間近です」の通知が!
(ぎゃー来た!!)
慌てて帰宅したレイチェル。しかし家族はまだ誰も帰ってきておらず、家の中はガランとしています。
どうしよう、誰も帰ってこなくても、何とかなるもんなの……!?
と、初めての出産に不安を覚えたレイチェルが、落ち着かなくて家の中をうろうろしていたら、ターッと誰かが家の中へ走りこんで来る姿が!
アトリ? それともママ!?
レイチェルが期待して振り向くと、
「明日遊びに行かない?」
うわああ何でよりによってこんな時に!!普段ほとんどお誘いないのに!!
そ、それどころじゃないわよー!! と、もちろんお断りして、出産間近のレイチェルが苦しさのあまり、やって来た巫女さんに促されてベッドに横になっていると、ママやアトリ君が次々に帰宅して来ました。
そして、ベッドへ寝ているレイチェルの傍へ真っ先に飛んで来て、励ましてくれたのはクラリッサママ!
ママ優しい!!
苦しい息の下で、レイチェルは大感激です。本当にこの一言で、同居するためのそれまでの苦労が全部吹っ飛びました…!
「大変だけど頑張るのよ、レイチェル!」
「うん……うん!」
そして出遅れてしまい、ママや巫女さんに囲まれてしまったレイチェルの傍に近づきづらくなったのか、アトリ君は、
「あ……え、えっと……」
と、うろうろしていた後、アイテム庫に駆け寄って材料を取り出し、料理を作り始めました。
そして巫女さんとママに励まされながら、夜更けすぎ、レイチェルが産んだのは北方の女の子!
「まあまあ、可愛い女の子だわ! さっそく、お祝いのご馳走を作らなきゃね!」
「あ……あの、ぼくが作っておきました!」
アトリ君の言葉に、びっくりするやら感心するやらのママ。
どうやらレイチェルに近づけない間、アトリ君はせめて自分に出来ることを……と出産祝いのご馳走(?)を一生懸命に作っていた様子。
「あらあら、まあまあ……。じゃあ、レイチェルの傍に行ってあげてね」
「は、はい……!」
そしてレイチェルの傍にようやく近づけるようになって、「怖いほど幸せ」でアトリ君が駆け寄ってきました。
「レイチェルさん、お疲れさま……! よく頑張ったね!」
「アトリ……」
「娘をありがとう。とっても嬉しいよ。レイチェルさん、愛してるよ」
「うん……うん……」
レイチェルの手を握りしめ、優しくそう声をかけてきてくれたアトリ君。彼が心からそう言ってくれているのがよくわかって、思わずレイチェルも素直にうなずきます。
うん、うん、さすがのあたしもくたくただけど、ママもアトリも優しい人でよかった……!
そんな風に、幸せのあまり夫婦で♪を出しつつ、ベッドで生まれたばかりの娘を挟んで、レイチェルがアトリ君と親子3人水入らずで会話をしていたところ、いつの間にか帰ってきていたミュリエルが走って二人の間にどかっと割り込んで来て、
「どう、最近?」
ちょ、どうも何も、あたしたった今子供を産んだばっかりだわよお姉ちゃん!!(汗)
※しかし実際はレイチェルはこんな返答をしていました
これバグですかね?? ↑このセリフって結婚後2、3日の間しか言わないはずだし、1年も経って「新婚生活が楽しくって…」って…。
ま、まあ、何はともあれ、初めての子供を迎えて、親子水入らずで幸せをかみ締めるレイチェル夫婦です。(ミュリエルがアトリ君と重なってるけど!)
さて、「いい子」で生まれてきてくれた娘の名前は、エリンとしました。
他の国で子供たちにつけた名前なのですが、プレイが中断していて恐らくその子供たちは表に出てこないので、メイン国で使おうかなーと言うことで…ケルト系とか北欧系とかそんな感じのシリーズになります。
願わくば、この国にもうアトリ君とそのお母さんのシータさんしかいない、4系の娘でありますように!
夜が明けると、たくさんの人たちが出産のお祝いにやって来てくれました。
その中でも、一番に駆けつけてくれたのが、何とボーダン君。
「レイチェルさん、アトリ、赤ちゃん生まれたんだって? やったなーおめでとさん!!」
自分のことのように喜んでくれるボーダン君に、
超ワイルドだけど、ボーダンってイイヤツなのよね! とレイチェルも感激です。
「オレさ、年の離れた弟がいるから赤ん坊あやすの得意なんだぜー! ほーらエリンちゃん、高い高ーい!(とんでもない高さに放り投げ)」
「!!!」
↓この後、コヤマ家に出入り禁止になるボーダン君。
「何でだよー!?」
お祝い客がひと段落したお昼過ぎには、アトリ君のお母さんのシータさんも、孫の顔を見に来てくれました。
「おめでとう、アトリ★、レイチェルさん」
「お母さん、よく来たね。お茶出すから待ってて」
そう言ってアトリ君が離席している間、レイチェルに声をかけて来たシータさん。
「レイチェルさん」
「はい?」
「一人で何でも出来るよう、アトリ★には色々教えておいたつもりなのですけれど、こちらの家でも、あの子は粗相なくちゃんとやれていますか?」
「ええ。とっても」
「そうですか……。それだけが心配だったんです。良かった……。私があの子にしてやれることは、それぐらいでしたから……」
シータさんが安心して帰って行くのを見送った後、
「ぼ、ぼくのお母さん、何か言ってなかった?」
「え? 別になんでもないわよ。でも、アトリはいいお母さんに育てられたのね」
「え??」
そう笑って言うレイチェルの言葉に、アトリ君はとても不思議そう。
あたしも、あたしのママや、あのアトリのお母さんみたいな母親にちゃんとなれるかしら?
と、ベッドで寝ている小さな娘を見ながら、レイチェルは不安半分、楽しみ半分です。
そんなわけで、今年、レイチェル夫婦に初めての子供が生まれ、一人家族が増えました。3世代5人家族、コヤマ家がますます賑やかになりそうな予感です。
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by blue-ground | 2008-02-23 00:00 | 10代目レイチェル