597年後半(2):
2008年 03月 14日
今年最後のAリーグ戦。
レイチェルは相手の遅刻で不戦勝を飾りました。これで今年の戦績は3勝1敗になります。
(うんうん、なかなかいい成績じゃないの!)
と、今年のクラリッサママとのAリーグ対決も勝ったレイチェルが、ご機嫌でこの日夕方、リムウルグで最後の仕事ポイントを稼いでいたら、いきなり「出産が間近です」の通知が来ました。
(またプレイヤーが)わ、忘れてた!!
せっかく釣りあげたワタワタや王魚を落としながら、慌てて走って帰宅したレイチェル。
まだ家族が帰ってくるには時間が早すぎて、家の中には誰もいません。でも、
エリンの時にはもしかして一人!?と、ちょっと不安だったけど、2人目だし何とかなるわよね!
と1年前よりもレイチェルは落ち着いています。
しかし……あの時と違って、次に帰って来た娘のエリンが、
「あっ、お母さん!」
珍しく母親が早く帰宅していたのが嬉しいのか、レイチェルの後ろをずっと付いて回って、
「いまだ、りゅうてきこうはぁ~! どらごんげいるぅ~!(ドカドカ)」
「こ、こら、遊びに帰って来たんじゃないのよー! じっとしてなさい!」
「ただいまー」
「あっほらパパよ、エリンの大好きなパパ!」
「いやー、今日はお母さんがいいのー!」
「ちょ、ちょっとアトリ、助けてー!!」
「ええっ??」
これまた珍しくレイチェルが悲鳴を上げているのに、アトリ君はびっくりしたようです(笑)
さてさて、そんなこんなでようやく巫女さんもやって来て、出産も始まりです。今回も一番にレイチェルの傍にやって来て声をかけてくれたのはクラリッサママ。
そして、前回はママと巫女さんに囲まれて気おくれしてレイチェルに近づけなかったアトリ君も、今回は娘のエリンの相手をしながらも(?)、レイチェルの傍にやって来て、励ましてくれました!
そして皆に励まされながら、明け方レイチェルが産んだのは「いい子」の男の子でした。
産まれたばかりの息子を抱き上げて、
「レイチェルさん、見て! 今度は元気な男の子だよ!」
そう言ってレイチェルに見せてくれたアトリ君は、レイチェルと同じように息を弾ませて、とても感激しているよう。
うきうきしている彼の様子に、
ようやく家族の中で自分と同じ男の子が産まれたせいかしら?
と、くたくたながらもレイチェルはちょっとおかしく思いながら、
「せっかく男の子だけど、息子は母親に似るって言うから、あたしに似たりすると、ちょっと元気良すぎるかもね……」
「そんなの、男の子だから全然構わないよ」
「そう?」
「うん。ぼくは一人っ子だったから、たくさん子供が欲しいってずっと思ってたんだ。嬉しいよ、お疲れさま、レイチェルさん……!」
「怖いほど幸せ」で、レイチェルをそうねぎらってくれたアトリ君。どうやら彼がとても喜んでいるのは、男の子が生まれたからだけではないようです。
さて、生まれた息子の名前はベイセルとしました。
そして夜が明け、ベイセルが生まれた知らせがいっせいに通知されると、一番にお祝いに来てくれたのは、またしてもボーダン君!
※彼は「超ワイルド」なのでダダダーッと走ってくるせいのようです
今回は高い高いは遠慮して(?)、ベッドを覗き込みながら、
「今度は男の子かー。 じゃーいつかオレの子供ができたら、みんなで訓練行こうな、ベイセル君!」
とベイセルをあやしてくれるボーダン君を見て、レイチェルは、
ボーダンってほんとに子供が好きなのね!
と、嬉しいやらおかしいやら。
「あっ、アトリ、おめでとー! お前がオレより先にどんどん子供を作るなんて思わなかったぜー」
「え……。ボ、ボーダン君も新婚なんだし、頑張りなよ(とぽんぽんとボーダン君の肩を叩く)」
「(頭を抱えてのけぞって)うっわーなんか今すっげー立場が逆転した気分ー!!」
29日。
さてこの日、レイチェルは、今年のリーグ戦も終わってしまったし、積極性を上げるために、この日ショルグ訓練場で訓練をしていました。
訓練用アイテムを持ち込んで、ミダ訓練場で訓練をしていたら、レイチェルの性格が
「思いやりがある」→「きちょうめん」に。
積極性が上がった!?
と勇んで確認してみたら、優しさが減っただけでした(汗)
(ま、またどこかでお見舞い連打しなきゃ!!)
というわけで、慌てて今日の訓練はやめたレイチェル。
(※この当時は優しさがギリギリだから、積極性が上がるよりも先に、優しさが下がりやすいのかと思ってました……)
積極性を上げるのには、まだまだ時間がかかりそうです。
30日。
大晦日です。
今年のリーグ戦、3勝1敗の好成績だったレイチェルは、この日、何と14歳でコークショルグ長に任命されることになりました。
前日まで、同居のクラリッサママが(棚ボタ)コークショルグ長を務めていたので、自宅はそのまま。レイチェルがママからショルグ長服を受け取って、交代と言うことになりました。
「娘にショルグ長服を渡す日が来るなんて、思ってもなかったわ……」
「あたしも着る時がこんなに早く来るなんて思ってなかった……」
びっくりしながらも、嬉しそうなママとは反対に、さすがのレイチェルも少し落ち着かない思いです。
がむしゃらにやって来ただけなのに、まだ14歳なのに、あたしはママやパパみたいに、ショルグ長にふさわしいのかしら?
そんなレイチェルの不安を見透かしたのか、服を着せてくれる時、ママがそれとなくこう言ってくれました。
「堂々としてていいのよ。今、一番強い人だと認められてるんだから」
「う、うん」
そうね……ママや、昔パパがそうだったように、この服を着てる間はそれに恥じないよう堂々としてなきゃね!
と、ママの言葉にちょっと心が軽くなったレイチェルです。
しかし親子で感慨に浸っている暇もなく、更に、もう一つ通知が。
「今日は評議会議長選挙の日です」
えええショルグ長になった途端、議長選なの!?
レイチェルがびっくりするのも無理はありません。今日コークショルグ長に就任したばかりなのに、いきなり自分も議長選の立候補者になってしまったからです。
どうやら、28日の議会で現議長のエンジェルさんに対して不信任案が可決されていた様子。
というわけで、とりあえず評議会館に向かったレイチェル。
他の立候補者より若いし、まあ無理よね、とレイチェルが思ったとおり、クラリッサママやアトリ君が投票してくれましたが、レイチェルはわずか4票の得票で、落選です。
そして選挙の結果、第38代議長に当選したのは、レイチェルの従兄兼姉アリエルの夫でミダショルグ長の、シュメルさんでした!
シュメルさんは昨年に亡くなったヌーノ叔父さんの息子で、まだ18歳ながら去年からAリーグ1位でミダショルグ長を務め、高い仕事ポイントが必要なイム争奪戦にも出場し、しかも一度優勝している人。若いけれど、確かに議長にふさわしい経歴の持ち主です。
というわけで、この議長選の結果に、さすがあの叔父さんの息子だけあるわ! と、レイチェルは落選したにもかかわらず、とても誇らしい気持ちでシュメルさんに拍手を送ったのでした。
…とかやってたら、ようやくミュリエル登場。↓
「あら? (投票台をバンバン叩いて)ちょっとレイチェル、投票しに来てやったのに何でそっち行ってんのよ!」
「も、もうシュメルさんに決まって議長就任式の最中だわよお姉ちゃん!!」
ま、まあ、そんなこんなで、今年の中盤はボーダン君の恋路の応援、年末は二人目の子供も生まれ、ショルグ長になっていきなり議長選に出馬したりとバタバタと過ごしたレイチェルでした。
来年はもっともっと、積極性を上げるのに時間を割きたいところです。
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#本日まで拍手&メッセージありがとうございました!
by blue-ground | 2008-03-14 00:00 | 10代目レイチェル