10代目番外編:アトリ★君の冒険・プロローグ
2008年 08月 28日
それは595年24日のこと。
とうとう、明日はレイチェルとアトリ君の結婚式です。
その夜、レイチェルとの翌朝の結婚式を控えて、幸福な気分で眠りに就きながら、一人うつらうつらとこう思っているアトリ君がおりました。
(レイチェルさんの理想がレイチェルさんのお父さんだったから、そんな人にぼくもなれるよう努力するって言ってたのに、全然なれないうちにとうとう結婚まで来ちゃったなあ)
ぼくがまだ子供の時に亡くなったから、あまりよくわからなかったけど、レイチェルさんのお父さんって、いったいどんな人だったんだろう……
……というわけで、前回記事で書いたとおり、
※※
アトリ君とノズル君はプレイ日記の中で直接対面していないので、アトリ君に過去に戻ってノズル君と対面してもらうことにしました。
どーん
「ええ!! そんな急に!! ぼく明日結婚するんだけど!」
時は580年12日。
自分が生まれる7年前の地に降り立ったアトリ★君。
この時代のこの国で、この年の大晦日までの半年を過ごしてもらいます。
※中途半端な12日を選んだのは、クラリッサとノズル君が結婚しているデータを選んだため(この年の10日にクラリッサと結婚してます)
「ふ、船も行っちゃったし、次の船が来るまでここにいるしかないなあ。じゃあとりあえずレイチェルさんのお父さんを探さなきゃ。 確かノズルさんって言ったっけ」
というわけで、大通りへ向かって走り出したアトリ君。すると、
いた!!
コークショルグ長服を着たノズルさんが歩いていました。
「あ、あの!」
「ん? 珍しいな、こんな時期に移住者か?」
(こ、この人がレイチェルさんのお父さん……!)
「コークにガアチ……ふーん、オレと同じなんだな」
そう、アトリ君はコーク&ガアチ。
アトリ君は、自分がまだ成人する前に亡くなってしまったレイチェルのお父さんのことはほとんど記憶にありませんが、その人がコーク・ガアチ所属だったのを、ぼんやり覚えています。
レイチェルが「パパみたいな強くてカッコイイ人がいい」と何度も言っているのを聞いて、コークとガアチに入れば、少しはそのお父さんに近づけるかと子供心に思って、成人式の日に同じ所属を選択をしたのです。(という想像です)
「は、はい。これが一番男らしくなれるかと思って、選びました」
「(アトリ君を上から下まで見て)お前みたいなヒョロヒョロなのが? 百年かかっても無理だろ」
「え……」
「泣いて国に帰ることにならないよう、せいぜい頑張れば」
茫然としているアトリ君を尻目に、さっさとまた歩き出していったノズルさん。
後に残されたアトリ君は、
(……な……なんかレイチェルさんのお父さんって、ちょっと怖い……!(汗)ドキドキ)
アトリ君にとってのノズルさんの第一印象は「怖い人」になってしまったようです(笑)
さて、移住してきたばかりなので、アトリ君はこの国の人に声をかけるとすべて移住者会話になってしまいます。どこに何をしに行くのか聞けないので、どこかへ向かっているノズルさんに付いて行くアトリ君。ノズルさんが向かっていたのは、ガアチの火床でした。
どうやら仕事をしに来たらしいノズルさんは、採掘口で槌を振り上げた格好のまま、
「…………」
(じっ……)
「…………」
(……)
「…………(ゴツッ)」
(……って、し、仕事遅い!!(汗)精神統一でもしてるのかと思った!)
アトリ君がビックリするくらい仕事の遅いノズルさん(笑)
それもそのはず、今のところ彼は不勤勉な性格の「ラムサラ好き」なのです。
とんでもなく遅い速度で仕事を何とか1セット終えた後、ダッシュで仕事場を抜け出していったノズルさん。
アトリ君が慌てて追いかけると、彼はアイシャ湖に入り、スタミナの訓練をし始めました。
アイシャ湖から上がった後、夕方、ノズルさんはどうやらバハウルグへアルバイトへ向かうよう。
ここまでノズルさんを見ていて、割と普通の行動だなあと思ったアトリ君。(仕事は遅いけど……)
でもきっと、レイチェルさんが言ってたようなカッコ良さがあるはずだ。それを帰るまでに見届けたい!
そう言えば、
(レイチェルさんのお父さんがいるってことは、クラリッサさんもいるはずだよなあ……)
そう思い出して、夕方、アトリ君が向かったのはリム区北の住宅街。
ノズルさんの自宅がコークショルグ長邸宅なのはわかっているので、その前で待っていると、♪を出したクラリッサが帰宅してくるのが見えました。
そしてもう一人、思いがけない人が……
(お、お母さんだ!)
なんと、コークショルグ長邸宅の左隣の家に、アトリ君の母親であるシータさんが向かって行きました。
どうやらクラリッサ夫婦のお隣の家に住んでいる様子。プレイヤーも全然覚えてませんでした!
表札を見ると、シータさんはこの時点で17歳、まだ独身で、一人暮らしをしているようです。
(お父さんと結婚する前なんだ……これから、お父さんと知り合うんだね)
自分の知らない、まだ若かった時の母親を見かけて、嬉しくなったアトリ君は、
シータさんに挨拶です。
シータさんはジマ・バハなので、実際は所属が違うわよみたいな返事をされちゃいましたが…
さてその後、コークショルグ長邸へお邪魔したアトリ君。
家にはクラリッサしかいませんでした。
クラリッサさんにも挨拶しなきゃ! と駆け寄るアトリ君。
「こんばんは! えと……初めまして」
「あら」
「コーク所属なんですか? じゃあクラリッサと同じですね! ……って、あら、そんなに目を丸くして、どうかしましたか?」
(ク……クラリッサさんが若い!! かわいい!)
「?」
アトリ君はこのバージョンのクラリッサしか知らないので、これまたびっくりです。
「い、いや、何でもないです、ちょっと知り合いに似てたので……そ、それよりなんだか、随分幸せそうですね」
「あ、あら、わかります? 今”こわいほど幸せ”なんです!」
アトリ君の目の前のクラリッサは♪を出して、なんだかとってもご機嫌の様子。それもそのはず、クラリッサは2日前の10日に、ノズルさんと結婚したばかりの新婚さんなのです。
「新婚さんかあ、いいですね。実はぼくも、もうすぐ結婚するんです!」
「そうなんですか、おめでとうございます。あら? でも移住してきたばかりですよね?」
「え、いやえっと、国に婚約者がいて……(あなたの娘さんですけど……)年末には帰るので……」
「? よくわかりませんけど、そういうことならおめでたいですね」
(やっぱりクラリッサさんは話しやすいなあ……)
とかのんきに思って話をしていたアトリ君ですが、ここはやはり新婚家庭。
(遅くまで仕事をしていたらしく納品できなかった岩を引きずってご帰宅)「ただいまー」
「あっお帰りなさーい!」(二人で出迎え)
「…………」
「?」
「……お前移住期間も明けてないくせにもう遊びの誘いに来てんのか!!」
「う、うわあああ誤解です!」
ノズルさんに胸ぐらを捕まれる寸前に、慌ててショルグ長邸を駆け出したアトリ君(笑)
というわけで、お互いの印象はさほどよくなさそうなアトリ君とノズルさんですが、果たして年末までに、アトリ君はレイチェルの理想だというノズルさんの姿をみることができるのでしょうか……?
#なんか思ってた以上にプレイ記が長くなりそうです。プレイ期間は半年しかないんですが。
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by blue-ground | 2008-08-28 00:00 | 10代目レイチェル